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倦怠感があるのに熱はなし?どんな病気が考えられる?
昨日はよく寝たのにだるさ(倦怠感)や疲れが抜けない、やる気が出ないといった経験ありませんか?
私もよくありますが、あまり気持ちのいい朝じゃないですよね。
風邪かな?と思って熱を測っても平熱なんてことも…。
熱のない倦怠感は、疾患が原因となっていることも少なくありません。
倦怠感の原因や予防法、改善するための対処法などをご紹介します。
Contents
倦怠感が起こるメカニズムとは
倦怠感は多くの場合、過労やストレス、睡眠不足が引き金となります。
長時間の労働や過度な精神的ストレス、そして睡眠時間が不足すると体のリカバリー機能が損なわれてしまい、倦怠感が生じやすくなります。
特にストレスは身体の免疫力を低下させるため、様々な病気のリスクを高める要因です。
更に、生活習慣の乱れも倦怠感の大きな原因の一つです。
不規則な食事や運動不足、過度なアルコールの摂取などは、身体のエネルギー代謝を乱すことで倦怠感を引き起こす可能性があります。
他にも、栄養不足や風邪やインフルエンザなども倦怠感の一因となり得ます。
倦怠感があって熱なしのときはコロナの可能性あり?
「熱は無いけどなんとなく体がだるい、熱っぽい」と感じた場合、コロナの可能性も考えられます。
倦怠感はコロナ特有の症状ではありませんが、代表的な症状の一つです。
コロナだった場合は、その後発熱や喉の痛みなどを伴って発症する事がほとんどです。
しかし、他の症状が改善したにも関わらず、後遺症として長く倦怠感の症状のみが続く場合もあります。
倦怠感と合わせて出る様々な症状とその原因
食欲不振
平熱で倦怠感と食欲不振があるという症状の場合、自律神経の乱れが原因かもしれません。
自律神経は交感神経と副交感神経から成り立っており、以下の役割を担っています。
- 交感神経…緊張・興奮時に活性化し、食欲を抑制する
- 副交感神経…体をリラックスさせ、食欲が増進させる
倦怠感と食欲不振があるという状態は、疲労・ストレスなどで自律神経が乱れ、交感神経が過度に活発化した可能性が考えられます。
悪寒
悪寒は多くの場合、風邪やインフルエンザなどの初期症状として現れます。
しかし、発熱などの風邪症状がないにもかかわらず、悪寒に襲われることがあります。
こういった場合に考えられるのが、自律神経のバランスの乱れが悪寒を引き起こしている可能性です。
自律神経には前の項目で説明した働きに加え、内臓の働きやホルモン分泌を調節したり、体温・血圧の調整も行います。
自律神経はストレス・疲労が重なるとバランスが乱れやすくなります。
その結果、体温調節が上手くできず、風邪を引いていないのに悪寒を感じることがあります。
喉の痛み
倦怠感と共に喉の痛みや喉が詰まった感覚や違和感が出たことはありませんか?
原因不明の喉の痛み・違和感は、咽頭異常感症と呼ばれ、発話・食事・呼吸などに支障をきたします。
咽頭異常感症は、ストレス・疲労の蓄積が原因の場合が多いです。
ストレスや疲労などによって自律神経のバランスが崩れることで、喉に異常が生じます。
頭痛・吐き気
倦怠感と共に頭痛やめまいが現れる場合、ほとんどは偏頭痛のことが多いです。
片側のこめかみから頭頂部にかけてズキズキと痛むという特徴があります。
偏頭痛の原因は解明されていませんが、ストレス・疲労、脳の血管の収縮・拡張が原因だと考えられています。
咳・鼻水
倦怠感と共に咳や鼻水の症状が出る場合、寒暖差アレルギーが原因かもしれません。
急激な温度変化などで鼻炎や花粉症と似た症状が出ます。
一見すると風邪症状と似ている為間違いやすいですが、鼻水の色が透明で、熱は出ないのが特徴です。
1日の寒暖差が7度以上になると、寒暖差アレルギーを発症することが多い傾向にあります。
関連記事:自律神経失調症のセルフチェック26項目!こんな兆候は危険かも?
倦怠感への対処法
倦怠感は、ほとんどが自律神経の乱れが原因で、疲労の蓄積や精神的なストレスから体が休養のサインを出しているとも考えられます。
自律神経の乱れは、生活習慣の改善で整えることである程度セルフケアできます。
特に十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を行うことが大切です。
しかし、中には風邪の後遺症などの場合もありますので、長期間にわたって倦怠感が改善しない場合はお近くの病院を受診する事も必要になります。
倦怠感でお困りなら千葉内科在宅クリニックまで
千葉内科在宅クリニックでは、倦怠感に対しての診察も行います。
必要であれば、採血検査や超音波検査、他病院への紹介なども可能です。
患者様一人一人に合わせた治療を行うことで症状の改善を目指します。
何か分からないことがあれば一度お問い合わせください。
【まとめ】倦怠感があって熱がないのは病気かも?
倦怠感をともなう病気には、倦怠感の他にも頭痛や疲れやすさ、微熱や息切れなど様々な症状が現れることもあります。
自律神経の乱れでも頭痛や疲れやすさなどの症状が出るため、病気かどうかの判断は医療機関でないと正確には出来ません。
倦怠感以外にも症状がある場合は、一度医療機関を受診してください。
参考文献
だるさ・倦怠感
だるいのはコロナ?だるさや倦怠感について解説【原因・治し方】
倦怠感の正体とは?体からのサインを受け取って健康を維持しよう
寒暖差による倦怠感・寒暖差アレルギーについて
千葉内科・在宅クリニック 院長 辺土名 盛之(へんとな もりゆき)
経歴
- 三重大学医学部医学科 卒業
- 四日市羽津医療センター
- 西春内科・在宅クリニック
- 千葉内科・在宅クリニック院長