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肝硬変になる原因や症状を解説|腹水がたまる理由についても

肝硬変

こんにちは!

千葉内科・在宅クリニック 院長の辺土名です!

年が明けて、年末からお酒の席が増えていらっしゃるのではないでしょうか?

お酒に関連して今日は肝臓のお話をしていきます。

肝硬変という病気があることは知っている人も多いかもしれませんが

肝硬変の一部は生活習慣病ということはご存じでしょうか?

今回は、肝硬変の原因や、腹水がたまる理由などについて解説!

また、本コラム内では、肝硬変かもしれないチェックリストもご用意しましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

肝硬変とは?

肝硬変

そもそも肝硬変という病気は、肝臓に慢性的な炎症が起こり、修復と再生が繰り返される過程で、徐々に線維化が進んでいった状態

肝臓本来の細胞構造は破壊され、固く縮こまったり、こぶのようにゴツゴツしてしまう病気です。

肝硬変になる原因

肝硬変

肝硬変になる原因は様々あり、以下などがあげられます。

✅B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの感染
✅長期にわたる過度な飲酒
✅遺伝
✅非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)

肝硬変の症状

肝硬変

肝硬変の症状は2種類に分けられており、「代償性」と「非代償性」があります。

代償性は、肝臓の機能は何とか保つことができており、無症状のことが多いです。

しかし、人によっては、だるさや、疲労感、食欲不振などの症状が出ることがあります。

単なる、風邪や疲労などと区別がつきにくいため肝硬変と気づかないケースが多いです。

非代償性は、その名の通り肝機能を代償すること(肝臓の機能を補うこと)ができない程度にまで悪化している状態を指します。

肝硬変が中期〜末期へと進行した場合に見られる症状です。

個人差がありますが、主に以下のような症状が出ます。

✅腹水・浮腫
お腹に水がたまる、腹部の張り、手足のむくみ
✅くも状血管拡張
毛細血管が拡張し、赤く盛り上がる
✅手掌紅斑
手の親指や、小指の付け根、両手のひらが赤くなる
✅女性化乳房
男性の乳房や乳首が大きくなる
✅羽ばたき振戦
自分の意思と関係なく手などが震える

肝臓は主に3つの仕事をしています。

一つ目は、代謝です。

肝臓は、胃や腸で分解・吸収された栄養素を利用しやすい物質にして貯蔵しています。

そして、必要に応じてそれらを分解し、エネルギーを作り出します。

必要以上のエネルギー摂取が継続した場合は、肝臓に脂肪が多く蓄積し機能が低下します

栄養素を体が利用しやすい形に分解・合成する代謝という働きも低下するため、代謝異常が現れます。

二つ目は、解毒作用です。

私たちが摂取したアルコールや薬剤などの物質や、代謝の際に生じた有害物質を毒性の低い物質に変えて尿や胆汁に排出していきます。

必要以上の薬剤やアルコールを摂取すると、解毒作用が追い付かず肝臓に大きな負荷をかけてしまいます。

特に人間にとって有害なアンモニアは、健康な人であれば肝臓で無毒化され尿とともに体外に排出されますが、肝臓の機能が低下してしまうと、血液中にアンモニアが増え、脳まで障害されてしまう可能性があります。

三つ目は、胆汁の生成・分泌です。

胆汁は、肝臓の中で常に分泌されている物質であり、主に脂肪の乳化とタンパク質を分解しやすくする働きを持っています。

また、コレステロールを体外に排出する際にも必要な物質です。

胆汁には、胆汁酸・ビリルビン・コレステロールが含まれています。

胆汁の流れが悪くなることにより、血液中にビリルビンが増え黄疸などの症状が出てきてしまう場合があります

これらの症状として上記で解説した、腹水やむくみ、くも状血管拡張、手掌紅斑、女性化乳房、羽ばたき振戦などの症状が起こる可能性があります。

肝硬変かもしれないチェック項目

肝硬変

症状が悪化するまでわかりにくい肝硬変。

だからこそ、セルフチェックが大切になってきます。

下記のような症状が気になったことはありませんか?

✅黄疸の症状がある
✅手のひらが赤くなる
✅お腹に張りがある
✅身体が浮腫む
✅倦怠感・疲労感などがある
✅尿の回数が増えた
✅尿量が減った
✅髪の毛が抜けてきた

気になる症状がある場合は、医療機関への受診をおすすめします。

肝硬変の診断には、血液検査や、超音波検査、CT・MRIなどの画像診断などで総合的に診断が必要になります。

肝硬変の治療法

肝硬変

現代の医学では、肝硬変そのものに対する治療はほとんどありません。

だからこそ、日常生活の中で予防し、非代謝性肝硬変に進行させないことがとても大切になっていきます。

肝硬変の予防対策

肝硬変

栄養バランスの良い食事をとり、むくみがある場合は塩分を少し控えていただくのもいいかもしれません。

過度な飲酒は絶対にやめましょう。

そして、健康診断など定期的に検査していくこともとても重要になります。

もし、B型肝炎やC型肝炎ウイルスに感染している場合は、消化器内科の専門医のもとで治療を受けてください。

◆千葉内科・在宅クリニックの在宅診療◆

肝硬変の症状は千葉内科・在宅クリニックへ

当院では、最新医療機器のドライケムを採用しているため、即時で血液検査をお伝えすることができます

肝臓の機能で不安な場合は気軽にご来院ください。

また、最新の超音波検査もございます。

実際に超音波にて肝臓の大きさや肝硬変特有のゴツゴツとした形状になっていないか確認することもできます

専門的な治療が必要と判断した場合は、専門の医療機関へ紹介状をお書きし、スムーズに受診できるように手配させていただきます。

千葉県で急な往診は千葉内科・在宅クリニックをご利用ください

千葉内科・在宅クリニックでは家来るドクターと連携して、夜間/休日の救急往診を行っております。

医師が直接ご自宅にお伺いし、患者様の症状を隅々まで診察させてていただきます。

夜間や休日の急な体調不良でお困りの際も千葉内科・在宅クリニックにお気軽にご相談ください。

まとめ

また、こちらの記事を読んで、少しでもご自身に当てはまる項目がある方、心配になった方は是非一度当院へお越しください。

当院では最新の医療機器を揃えており、肝臓の機能なども即日で検査結果をお伝えすることが可能です

院長の辺土名が患者様に寄り添い、丁寧に診察させていただきます。

千葉内科・在宅クリニックをぜひご利用ください!

参考文献

あすか製薬株式会社HP
日本赤十字社医療センターHP

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この記事の監修医師


千葉内科・在宅クリニック 院長 辺土名 盛之(へんとな もりゆき)

経歴

  • 三重大学医学部医学科 卒業
  • 四日市羽津医療センター
  • 西春内科・在宅クリニック
  • 千葉内科・在宅クリニック院長

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