ブログ

BLOGブログ

シミ治療は保険適用できる?費用相場と自由診療を検討すべきタイミング

NEW

「シミが気になるけれど、美容クリニックの費用は高そう…」と感じている方も少なくありません。実は、シミのなかには保険が適用されるものもあり、一般皮膚科で費用を抑えて治療できるケースがあります。

一方で、一般的なシミ(老人性色素斑・肝斑・そばかすなど)は美容目的とみなされるため、保険適用外となります。どちらのクリニックへ行けばよいか、何が保険で治療できるのかを正しく理解することが、後悔のないシミ治療への第一歩です。

本記事では、保険適用が認められるシミの種類・治療内容・費用相場、そして自由診療を検討すべきタイミングについて、医療ガイドラインや診療報酬の情報をもとにわかりやすく解説します。

シミ治療で保険適用される疾患

保険診療でシミ・アザの治療が認められるのは、美容目的ではなく医学的治療が必要と判断された疾患に限られます。2024年度(令和6年度)改定の診療報酬では、Qスイッチ付レーザー照射療法の適応病名として以下が定められています。

  • 太田母斑
  • 異所性蒙古斑
  • 外傷性色素沈着症
  • 扁平母斑

以下では代表的な疾患を解説します。

医師がアザと判断する場合(ADM・扁平母斑を含む)

シミに見えても、医師の診察により「アザ(母斑)」と診断された場合は保険適用の対象になります。

特に後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)や扁平母斑は、一見すると一般的なシミと区別がつきにくいため、専門医の正確な診断が重要です。美容クリニックで長期間シミ治療を受けていたにもかかわらず改善しない場合、実はADMや太田母斑だったというケースも珍しくありません。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)

ADM(Acquired Dermal Melanocytosis)は日本語で「後天性真皮メラノサイトーシス」と呼ばれ、両頬の上部に1〜3mmほどの灰褐色〜青みがかった小さな斑点が左右対称に現れるのが特徴です。10代後半〜30代の女性に多く見られます。

一般的なシミ(老人性色素斑)とは異なり、色素が皮膚の深い層(真皮)に存在することが特徴で、「アザ」の一種として分類されます。そのため、IPL光治療やシミ取りレーザーでは効果がなく、Qスイッチルビーレーザーが必要です。レーザー治療は保険適用で5回まで受けることができ、3か月ごとの照射が基本となります。

太田母斑

太田母斑は、顔面(主に額・目の周り・頬)に現れる青灰色のアザです。真皮のメラノサイトが原因で、日本人の0.1〜0.2%に見られます。生後まもなく現れることが多いですが、思春期や20〜40代に発症するケースもあります。

Qスイッチルビーレーザー・アレキサンドライトレーザー・YAGレーザーなどによる治療が保険適用となります。ルビーレーザーは同一部位に初回を含め5回まで、アレキサンドライトレーザー・YAGレーザーには回数制限がありません。自然に消えることはなく、早期からの治療が効果的とされています。

異所性蒙古斑

異所性蒙古斑は、通常であれば乳幼児期に消える蒙古斑(いわゆる「青いあざ」)が、お尻以外の部位(背中・腹部・四肢など)に残存した状態です。徐々に薄くなることもありますが、成人になっても残る場合があります。

Qスイッチルビーレーザーによる治療が保険適用で5回まで受けられます。早めに治療することで色素の残存を防ぐことができます。

外傷性色素沈着

外傷性色素沈着(外傷性色素沈着症)は、ケガの際に砂・アスファルト・鉛筆の芯などの異物が皮膚内部に入り込み、まるで刺青のように青黒く色素が残った状態です。「外傷性タトゥー」とも呼ばれます。

時間の経過でやや薄くなることもありますが、異物が残存している場合や色素沈着が強い場合はQスイッチレーザーによる除去が検討されます。保険適用で5回まで治療を受けることができます。

関連記事:シミが急に増えた原因とは?種類別に見る特徴と改善方法

保険適用で行われる主なシミ治療

保険が適用されるシミ・アザ治療には、大きく「レーザー照射」と「内服・外用薬」の2種類があります。自由診療の美容施術とは治療の目的・仕組み・使用機器が異なる場合があり、それぞれの違いを理解しておくことが重要です。

レーザー照射(Qスイッチレーザー)

保険適用のレーザー治療には、以下があります。

  • Qスイッチ付ルビーレーザー
  • Qスイッチ付アレキサンドライトレーザー
  • Qスイッチ付YAGレーザー」

これらは極めて短いパルス幅で高エネルギーを照射し、周囲の正常組織を傷つけずにメラニン色素だけを選択的に破壊します。

自由診療で使用される「ピコ秒レーザー」と比較すると、パルス幅はやや長いですが、深在性のアザに対しては特にQスイッチルビーレーザーの効果が高いことが論文でも証明されています。保険診療では3か月ごとに照射し、所定の回数(太田母斑・ADM・異所性蒙古斑・外傷性色素沈着は5回まで、扁平母斑は2回まで)が限度となります。

一方、自由診療のピコ秒レーザーはパルス幅が短く、炎症後色素沈着のリスクが低い・ダウンタイムが短いという利点があります。老人性色素斑や肝斑など保険適用外のシミには自由診療のレーザーが必要です。

内服・外用薬

保険診療でも内服薬・外用薬が処方されることがあります。ただし、シミ治療目的での処方は原則として保険適用外となるため、あくまで別の保険病名がある場合に限られます。

トラネキサム酸は肝斑の第一選択薬ですが、肝斑治療目的では自由診療扱いになることが多く、湿疹・じんましんなどの治療で処方される場合に保険が適用されることがあります。ビタミンC(シナール)やビタミンE(ユベラ)も、欠乏症の治療目的であれば保険適用されますが、美容・シミ治療目的では自由診療となります。

自由診療では、トラネキサム酸・シナール・ユベラのほか、ハイドロキノン(メラニン産生抑制)やトレチノイン(ターンオーバー促進)などの外用薬が処方でき、組み合わせることでより高い効果が期待できます。

シミ治療の保険適用と自由診療の費用

保険適用のレーザー治療費用は、2024年度診療報酬に基づき照射面積で算定されます。3割負担の場合の目安は以下の通りです。

区分治療内容費用目安回数目安
保険適用Qスイッチレーザー
(太田母斑、ADM等)
約6,000〜18,000円(3割負担)3~5回
保険適用内服薬
(別病名がある場合)
約1,000〜2,000円(3割負担)継続的
自由診療ピコ秒レーザー
(スポット)
約5,000〜30,000円1~3回
自由診療IPL光治療
(フォトフェイシャル等)
約10,000〜30,000円3~5回
自由診療ポテンツァ
(RF針)
約30,000〜60,000円3~5回
自由診療レーザートーニング
(肝斑向け)
約5,000〜20,000円5~10回
自由診療美容内服
(トラネキサム酸・シナール等)
約2,000〜5,000円/月継続的

※費用は医療機関・照射面積・病変の大きさにより異なります。保険適用の場合、初診料・再診料・薬剤費が別途かかります。

診療報酬上のQスイッチ付レーザー照射療法の点数は以下が基本です。

  • 4cm²未満が2,000点(3割負担で約6,000円)
  • 4〜16cm²未満が2,370点(約7,100円)
  • 16〜64cm²未満が2,900点(約8,700円)
  • 64cm²以上が3,950点(約11,850円)

なお、医療機関によって初診料・再診料・処置料・薬剤費等が加算されるため、実際の支払額はこれより高くなる場合があります。

関連記事:メラニン排出を促すには?セルフケアとおすすめ美容施術を解説

関連記事:美白内服薬の効果と副作用を徹底解説|目的別に処方薬を選ぶポイントとは?

シミ治療で自由診療を検討するタイミング

保険診療を受けていても改善が見られない場合や、希望するシミが保険適用外だった場合には、自由診療の選択肢が有力になります。以下のようなタイミングを参考にしてください。

シミの種類が保険適用外の場合

老人性色素斑(日光によるシミ)・肝斑・そばかす・炎症後色素沈着(ニキビ跡など)は、医学上は疾患ではなく美容上の悩みとして分類されるため、いずれも保険適用外です。これらのシミを改善したい場合は、自由診療の美容皮膚科での治療が必要になります。

保険診療の回数制限に達した場合

保険適用のQスイッチルビーレーザーは、扁平母斑に対して2回・太田母斑やADM・異所性蒙古斑・外傷性色素沈着に対して5回が上限です。治療効果が不十分であっても、上限を超えると保険での継続が認められません。その場合は自由診療での継続治療を検討することになります。

より短いダウンタイムや高い効果を求める場合

自由診療の最新ピコ秒レーザーは、従来のQスイッチレーザーと比べてパルス幅が短く、皮膚への熱ダメージが少ないため炎症後色素沈着のリスクが低く、ダウンタイムも短い傾向にあります。また、IPL光治療(フォトフェイシャル)は1回の施術でシミ・赤み・くすみをまとめてアプローチできるため、複数の悩みを持つ方に適しています。

肝斑の治療を希望する場合

肝斑は強いレーザーを照射すると悪化する危険性があり、保険診療では適切な治療が難しいとされています。自由診療のレーザートーニング(低出力の繰り返し照射)や、トラネキサム酸・シナールなどの美肌内服との組み合わせが効果的です。まずは内服で肝斑を落ち着かせてからレーザー治療を行うのが現在の標準的なアプローチです。

保険診療で改善が見られない場合

保険診療のレーザー治療を受けても期待した効果が出ない場合、シミの診断が正確でなかった可能性もあります。例えば、ADMが肝斑・そばかすと誤診されてIPL治療を受けても効果がないというケースがあります。こうした場合は専門医への再診断と、自由診療での最適な治療法の検討をおすすめします。

関連記事:炎症後色素沈着とは?正しいセルフケアと治療法の選び方

関連記事:そばかすができやすい人の特徴|セルフケアと美容医療で早めに改善・予防

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでの対応

当院ではシミ・そばかす・赤ら顔などに対応するIPL光治療(フォトフェイシャル・ステラM22)を提供しています。IPL光治療は複数の波長の光を照射することで、シミ・そばかす・赤みなどを同時にケアできる施術です。メラニン色素やヘモグロビンに選択的に反応し、肌全体のトーンアップにもつながります。

肝斑や毛穴開きにはポテンツァ(POTENZA)を、肌のハリ・たるみ・小じわにはデンシティ(DENSITY)を活用し、お肌の状態に合わせた複合的なアプローチが可能です。

また、オンライン診療にも対応しており、シナール・トラネキサム酸・ユベラ・イソトレチノインなどの美肌内服薬の処方が可能です。通院が難しい方や、まずは内服から試してみたい方でも気軽に相談いただけます。

シミ治療と並行して内側からのケアを行うことで、より高い効果が期待できます。「施術だけでなく継続的なスキンケアも大切にしたい」という方にもご対応しています。

まとめ

シミであっても、太田母斑、ADM、異所性蒙古斑、扁平母斑、外傷性色素沈着の場合は、保険適用での治療が可能です。

費用への不安からシミ治療を後回しにされている方は、まず一般皮膚科または美容皮膚科へ相談することをおすすめします。適切な診断を受けることで、保険が使えるか・どのような治療が最適かなどが明確になります。

当院では、肌診断器VISIA®(ビジア)を用いて、隠れジミ・毛穴・キメ・皮脂などを客観的に測定します。目では確認しにくいシミの状態や深さを数値・画像で把握することで、お一人おひとりに最適な治療計画を立てることができます。ぜひ一度ご気軽にご相談ください。

参考文献

医科診療報酬点数表(厚生労働省)

シミ取りレーザーの料金相場を徹底解説|種類別の費用・保険適用・クリニックの選び方(アイシークリニック上野院)

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)とは?シミ・そばかすとの見分け方と保険適用について(日比谷ヒフ科クリニック)

あざ / 太田母斑、扁平母斑、外傷性色素沈着(幕張まーるクリニック)

この記事の監修医師


千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック 院長 辺土名 盛之(へんとな もりゆき)

経歴

  • 三重大学医学部医学科 卒業
  • 四日市羽津医療センター
  • 西春内科・在宅クリニック
  • 千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック院長

あなたのお悩みご相談ください!

電話でお問い合わせする!

平日 9:00~18:00

メールでお問い合わせする!

WEBから予約する!

〒263-0051 千葉県千葉市稲毛区園生町169-1