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皮膚のかゆみはアレルギー?原因の見分け方と自分でできる対処法

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「皮膚のかゆみがなかなか治まらない」「もしかしてアレルギーかもしれない」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。

皮膚のかゆみは日常的によく経験する症状ですが、その原因はアレルギーだけではありません。

乾燥や接触刺激、内臓の疾患が原因となることもあります。

この記事では、皮膚のかゆみがアレルギーによるものかどうかを判断するポイントや、自分でできる対処法、そして病院を受診すべき目安について、わかりやすく解説します。

皮膚のかゆみはアレルギーとは限らない

皮膚にかゆみが出ると、「アレルギーかもしれない」と思う方は少なくありません。

皮膚のかゆみの原因としてアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は有名です。

しかし、それ以外にも、乾燥によるバリア機能の低下や、内臓疾患といった意外なトラブルがかゆみを引き起こしているケースも少なくありません。

肌のバリア機能の低下

最も多い原因の一つが「乾燥」です。

皮膚の表面にある角質層は、天然保湿因子(NMF)やセラミドなどの細胞間脂質によってうるおいが保たれています。

しかし、湿度の低下や加齢、誤ったスキンケアなどによってバリア機能が低下すると、かゆみを感じる神経が肌の表面近くまで伸びてきます。

その結果、わずかな刺激でもかゆみを感じやすくなるのです。

関連記事:顔だけに起きるアレルギー反応の原因は?赤みやかゆみの対処法

外的刺激による接触皮膚炎

次に、外部からの刺激も主要な原因です。いわゆる「かぶれ」と呼ばれる接触皮膚炎には、大きく分けて2種類あります。

  • 刺激性接触皮膚炎: 洗剤や化学物質などが付着して起こるもの
  • アレルギー性接触皮膚炎:花粉や金属など、特定の物質に対する免疫反応として起こるもの

また、アトピー性皮膚炎のように、免疫の異常が関与して湿疹を繰り返すアレルギー性の疾患も、強いかゆみを伴う代表例です。

じんましん・虫刺され・薬疹

急激なかゆみが生じるものとして、じんましんや虫刺されが挙げられます。

また、服用している薬の副作用として現れる「薬疹(やくしん)」にも注意が必要です。

関連記事:蕁麻疹の治し方はある?原因や控える食べ物について解説

関連記事:虫刺されの腫れがひどい・大きいときの対処法|どんな虫に注意すべき?

内臓疾患によるかゆみ

意外と見落とされやすいのが、内臓の疾患です。

  • 肝臓や腎臓の病気
  • 甲状腺の異常
  • 糖尿病

これらの全身性の疾患がある場合、皮膚に赤みなどの変化がないのに「かゆみだけが続く」という症状が現れることがあります。

皮膚のかゆみがアレルギーかどうか判断するポイント

かゆみの原因を自分で特定するのは難しいですが、以下のポイントを整理しておくと、「放置していいか、すぐ受診すべきか」の判断材料になります。

かゆみの持続性と繰り返し

アレルギー性(アトピーなど)は、良くなったり悪くなったりを年単位で、繰り返すのが特徴です。

  • じんましんの疑い:数時間で消えるが、場所を変えてまた出る。
  • アレルギーの疑い:季節の変わり目やストレスで何度も再発する。
  • 乾燥の疑い:冬場に集中し、保湿ケアで落ち着く。

患部の見た目の変化

「湿疹があるか、ないか」は、原因を絞り込む最大のヒントです。

  • 内臓疾患・乾燥:見た目は普通なのに、体の中からムズムズとかゆい。
  • アレルギー・湿疹:赤み、ブツブツ、水ぶくれがある。
  • 接触皮膚炎(かぶれ):時計の跡、化粧品を塗った場所など、「触れた場所」だけが赤い。

症状が出る前の生活環境

かゆみが出る前に、新しい化粧品や洗剤、アクセサリーを使い始めたり、環境が変わったりしていないかを振り返ってみましょう。

アレルギー性接触皮膚炎は、原因物質に触れてから1~3日後に症状が現れる遅延型の反応があるため、直近数日間の行動を思い出すことが重要です。

また、ペットの毛やハウスダストといった環境アレルゲンだけでなく、エアコンによる急激な乾燥など、生活環境の些細な変化がかゆみの引き金になっていることも少なくありません。

家族のアレルギー歴

家族にアトピー性皮膚炎や気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患を持つ方がいる場合、かゆみの原因がアレルギーである可能性が高くなります。

受診の際には、家族のアレルギー歴も伝えると、より正確な診断につながります。

皮膚のかゆみがあるときの対処法

かゆみがあるとつい掻いてしまいがちですが、掻くことで皮膚のバリア機能が壊れ、かえってかゆみが強くなる悪循環に陥ります。

まずは以下の対処法を試してみましょう。

患部を冷やす

かゆみが強いときは、まず患部を冷やすことが効果的です。

皮膚の温度を下げることでかゆみの知覚神経の興奮が収まり、かゆみが和らぎます。

冷たい水で濡らしたタオルや、氷・保冷剤をタオルでくるんで患部に当てましょう。

ただし、冷やしすぎはかえって皮膚への刺激になるため注意が必要です。

保湿を心がける

乾燥が原因のかゆみには、保湿ケアが非常に重要です。

入浴後や洗顔後は肌から水分が失われやすいため、早めに保湿剤を塗ることを心がけましょう。

セラミドやヒアルロン酸、尿素などの保湿成分が含まれた製品がおすすめです。

クリームや乳液は、すり込まずにやさしく押さえてなじませるように塗りましょう。

また、部屋が乾燥する冬場やエアコン使用時は、加湿器を活用して湿度を適切に保つことも大切です。

清潔を保つ

汗やホコリ、汚れが皮膚に付着したままになると、その刺激からかゆみが引き起こされることがあります。

肌を清潔に保つことは、かゆみの予防につながります。

ただし、体を洗うときは、ナイロンタオルなどでゴシゴシこするのは避けましょう。

刺激の少ない石けんを十分に泡立てて、やさしくなでるように洗うのがポイントです。

また、熱いお湯に長時間浸かると、皮膚表面の皮脂膜が取り除かれ、バリア機能が低下してしまうため、入浴は40℃以下のぬるめのお湯にし、長湯は避けましょう。

刺激になる衣服を避ける

肌に直接触れる衣服や下着の素材にも気を配りましょう。

ウールやチクチクしやすい化学繊維など、肌触りの刺激が強い素材は摩擦を引き起こし、かゆみを悪化させることがあります。

対策としては、吸湿性が高く肌にやさしい綿(コットン)素材の衣服を選ぶのがおすすめです。

また、締め付けの強い下着や服も摩擦を生じやすく、かゆみの原因になるため、ゆったりとしたサイズ感のものを選びましょう。

市販のかゆみ止めを使用する

セルフケアで対応できる軽度のかゆみであれば、市販のかゆみ止めも選択肢の一つです。

かゆみ止めには大きく分けて、塗り薬(外用薬)と飲み薬(内服薬)があります。

塗り薬には、かゆみを抑えるジフェンヒドラミン塩酸塩などの成分が含まれているものや、保湿成分が配合されたものなどがあります。

ただし、赤みを伴ってかゆいときは皮膚に炎症が起きているサインです。

その場合は保湿剤だけでは不十分なことがあり、ステロイド外用剤による炎症の抑制が必要になる場合があります。

市販薬を使っても改善しない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

関連記事:アレルギー薬に強さの違いはある?タイプ別おすすめ市販薬ランキング

関連記事:花粉による肌荒れはなぜ起きる?|原因やスキンケア対策を解説

こんな皮膚のかゆみは病院を受診しましょう

「いつか治るだろう」と放置すると、悪化したり思わぬ病気を見逃したりすることがあります。以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

  • セルフケアで改善しない:保湿を3〜5日続けてもかゆみが引かない。
  • 炎症がひどい:患部が真っ赤に腫れている、膿(うみ)が出ている、熱を持っている。
  • 全身症状がある:かゆみだけでなく、高熱や強いだるさ(倦怠感)を伴う。
  • 皮膚に異常がない:見た目はきれいなのに、体の中からムズムズするような強いかゆみが続く。(内臓疾患のサイン)
  • 薬の影響:新しい薬を飲み始めてからかゆみが出た。(薬疹の疑い)

基本的には、皮膚科を受診しましょう。

専門医による視診や血液検査(IgE抗体検査など)で、原因がアレルギーなのか、それ以外なのかを特定できます。

ただし、皮膚に赤みやブツブツがないのに、全身がかゆいという場合は、内科的な疾患が隠れている可能性があるため、内科での検査が必要になることもあります。

関連記事:抗アレルギー薬とは?強さのランキングを一覧で掲載

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでできること

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでは、内科と皮膚科の両面から、かゆみの原因を総合的に診察いたします。

当院では、消化器・呼吸器・循環器・内分泌など幅広い内科診療を行っており、迅速血液検査の機器も導入しておりますので、30分程度で検査結果をお伝えすることが可能です。

皮膚のかゆみの背後に内臓疾患が隠れていないか、血液検査で確認することもできます。

また、美容皮膚科として、かゆみを繰り返すことで生じた色素沈着や肌荒れなどの肌トラブルに対するケアも行っております。

皮膚のかゆみでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

まとめ

皮膚のかゆみは非常に身近な症状ですが、その原因はアレルギーだけでなく、乾燥や接触刺激、さらには内臓の疾患まで多岐にわたります。

かゆみの持続性や患部の見た目、生活環境、家族のアレルギー歴などを確認することで、原因を推測する手がかりになります。

かゆみが長引く場合や、皮膚に目立った変化がないのにかゆみが続く場合、あるいは日常生活に支障が出るほどの強いかゆみがある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでは、内科と皮膚科の両方の視点から、かゆみの原因を総合的に診察いたします。

皮膚のかゆみでお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。

参考文献・参考情報
日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」
日本皮膚科学会「接触皮膚炎診療ガイドライン2020」
日本皮膚科学会「皮膚瘩癢症診療ガイドライン2020」
日本皮膚科学会「蒡麻疹診療ガイドライン2018」
アレルギーポータル(日本アレルギー学会)
MSDマニュアル家庭版「かゆみ」
MSDマニュアル家庭版「接触皮膚炎」
東京都健康長寿医療センター 皮膚科 アレルギー性皮膚炎と皮膚疾患

この記事の監修医師


千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック 院長 辺土名 盛之(へんとな もりゆき)

経歴

  • 三重大学医学部医学科 卒業
  • 四日市羽津医療センター
  • 西春内科・在宅クリニック
  • 千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック院長

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