BLOGブログ
肌悩みの改善は一般皮膚科でできる?美容皮膚科との違いやセルフケアのポイント
ニキビや肌荒れ、赤みなどの肌トラブル「なんとか自分で治したい」と考え、SNSやインターネットで情報を集める、取り入れてみる。
しかし、話題のスキンケア用品を試してみたものの、思うように改善しない……そんな経験をお持ちの方も少なくないでしょう。
そこで浮かぶのが、「一般皮膚科で肌悩みを診てもらえるのだろうか?」「やっぱり美容皮膚科に行くべき?」という疑問です。
この記事では、一般皮膚科で対応できる代表的な肌悩みの種類から、美容皮膚科との違い、そして治療と併せて取り入れたいセルフケアのポイントまでをわかりやすくお伝えします。
肌のお悩みを抱えている方の、次の一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
Contents
肌悩みの改善は一般皮膚科でできる?
結論からお伝えすると、多くの肌悩みは一般皮膚科でも改善が可能です。
一般皮膚科は、皮膚の病気やトラブルに対して保険適用で診察・治療を行う医療機関です。
「美容目的でないと皮膚科には行きにくい」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ニキビや肌荒れ、酒さといった症状は立派な皮膚疾患であり、保険診療の対象となります。
以下では、とくにご相談が多い3つの肌悩みについて、一般皮膚科での対応をご紹介します。
ニキビ
ニキビは医学的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚疾患であり、一般皮膚科の保険診療で治療を受けることが可能です。
治療の中心となるのは、アダパレンや過酸化ベンゾイルなどの外用薬です。
症状の程度に応じて、抗菌薬の塗り薬や内服薬、ビタミン剤、漢方薬などが処方されることもあります。
また、毛穴に詰まった皮脂を物理的に取り除く「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」という処置が行われる場合もあります。
軽度から中等度のニキビであれば、これらの一般皮膚科での治療で十分に改善が見込めます。
一方で、繰り返すニキビや治療後に残るニキビ跡については、ケミカルピーリングやレーザー治療といった美容皮膚科の施術が有効なケースもあります。
関連記事:ニキビの治療はどう選ぶ? 保険診療・美容診療の違いと治療のポイント
肌荒れ
肌荒れと一口に言っても、その原因はさまざまです。
アレルギー性皮膚炎や接触皮膚炎、乾燥性湿疹など、多くの皮膚疾患が「肌荒れ」として現れることがあります。
原因を正しく特定し、それに合った治療を行うことが改善への近道です。
一般皮膚科では、ステロイド外用薬や非ステロイド性抗炎症薬による炎症のコントロール、ヘパリン類似物質などの保湿剤の処方が行われます。
必要に応じてパッチテストや血液検査によるアレルギー検査を実施し、原因物質を特定することも可能です。
かゆみが強い場合には、内服の抗ヒスタミン薬が処方されることもあります。
市販のスキンケア製品で改善しない肌荒れには、何らかの皮膚疾患が隠れている可能性があります。
自己判断でのケアを長く続けるよりも、早めに皮膚科を受診されることをおすすめします。
関連記事:顔だけに起きるアレルギー反応の原因は?赤みやかゆみの対処法
酒さ
酒さ(しゅさ)は、顔の持続的な赤みやほてり、ニキビに似たブツブツを特徴とする慢性の皮膚疾患です。
30代以降の女性に多くみられますが、男性にも発症します。
一般皮膚科では、メトロニダゾールやアゼライン酸の外用薬が治療の中心となり、炎症が強い場合にはテトラサイクリン系の抗菌薬が内服で処方されることもあります。
また、紫外線やアルコール、香辛料、急激な温度変化など、酒さを悪化させる要因を避けるための生活指導も大切な治療の一部です。
酒さはニキビと非常に見分けがつきにくく、ニキビ用のセルフケアで悪化してしまうケースも少なくありません。
顔の赤みが長く続いている場合は、自己判断せずに皮膚科で正確な診断を受けることが大切です。
関連記事:酒さの種類と症状は?おすすめ美容皮膚科での治療方法を紹介
肌悩み改善を目的に皮膚科へ行くなら美容皮膚科?
「肌をきれいにしたい」と思ったとき、一般皮膚科と美容皮膚科のどちらを受診すべきか迷われる方は多いのではないでしょうか。
ここでは、両者の違いと選び方のポイントをお伝えします。
- 一般皮膚科:保険適用の診療を中心に、ニキビ・湿疹・アトピー性皮膚炎といった皮膚疾患の「治療」を目的としています。症状を医学的に改善し、「治す」ことに重点を置いた診療を行います。
- 美容皮膚科:自由診療(保険適用外)を中心に、肌の「見た目の改善・美しさの向上」を目的としています。シミやシワ、たるみ、毛穴の開き、ニキビ跡といった美容的な悩みに対して、ケミカルピーリング、レーザー治療、光治療、ヒアルロン酸注入などの専門的な施術を受けることができます。
おすすめの流れとしては、まず一般皮膚科で皮膚疾患の有無を確認し、必要な治療を受けることです。
治療によって症状が改善した後にも残る美容的な悩み(たとえばニキビ跡やシミ、毛穴の開きなど)がある場合に、美容皮膚科での施術を検討するとスムーズです。
なお、一般皮膚科と美容皮膚科の両方を併設しているクリニックであれば、最初の診察から美容的なケアまで一貫して対応してもらえるため、通院の手間が少なく安心です。
肌悩みを改善する皮膚科治療に併せて行いたいセルフケア
皮膚科での治療はもちろん大切ですが、日常生活でのセルフケアを併せて行うことで、治療の効果をより高めることができます。
ここでは、肌の改善に役立つ5つのポイントをご紹介します。
適切なスキンケア
スキンケアの基本は「やさしく洗う・しっかり保湿する・紫外線から守る」の3つです。
洗顔は1日2回、ぬるま湯を使ってやさしく行いましょう。ゴシゴシこすると肌のバリア機能を傷つけてしまうため注意が必要です。
洗顔後はすぐに、セラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤で肌にうるおいを与えてください。
また、紫外線は肌荒れや色素沈着を悪化させる大きな原因の一つです。
SPF30以上の日焼け止めを季節を問わず毎日使用することを習慣にしましょう。
なお、SNSで話題の製品が必ずしもご自身の肌に合うとは限りません。
迷ったときは、皮膚科医のアドバイスに基づいた製品を選ぶと安心です。
関連記事:洗顔のやり方を間違えると肌トラブルに!美肌を守る正しい手順と注意点
バランスの取れた食事
肌の健康は、体の内側からの栄養補給と深い関わりがあります。
以下などは、毎日の食事で意識して摂りたい栄養素です。
- 皮膚のターンオーバーを促すビタミンA(にんじん、ほうれん草、レバーなど)
- コラーゲンの生成を助けるビタミンC(キウイ、ブロッコリー、パプリカなど)
- 抗酸化作用で肌の老化を防ぐビタミンE(ナッツ類、アボカドなど)
- 肌の修復を助ける亜鉛(牡蠣、牛肉、大豆製品など)
- 肌の炎症を抑えるオメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油など)
一方で、糖質の過剰摂取や脂質の多い食事、加工食品の頻繁な摂取は、ニキビや肌荒れの悪化につながる可能性があるため、できるだけ控えるようにしましょう。
質の良い睡眠
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、肌の修復や再生が行われています。
そのため、睡眠の質が低下すると肌のバリア機能が弱まり、ターンオーバーが乱れてしまうことがあります。成人の場合、1日7〜9時間の睡眠が目安とされています。
睡眠の質を高めるためには、以下が効果的です。
- 就寝前のスマートフォン使用を控えてブルーライトの影響を減らす
- 毎日の就寝・起床時間をできるだけ一定にする
- 寝室の環境を整えること(理想:室温18〜22℃、湿度50〜60%)
適度な運動
運動をすると血行が促進され、肌に必要な栄養素や酸素がすみずみまで届きやすくなります。
また、発汗によって老廃物の排出が促されるほか、ストレスホルモンであるコルチゾールの低下にもつながるため、肌の健康に多くのメリットがあります。
おすすめは、ウォーキングやヨガ、軽いジョギングなどの有酸素運動です。
週に150分程度の中等度の運動を目安にしてみてください。
ただし、運動後は速やかに汗を拭き取り、肌を清潔に保つことが大切です。
汗をかいたまま放置すると、ニキビの原因になることがありますのでご注意ください。
ストレス管理
ストレスは肌にも大きな影響を与えます。
ストレスを感じるとコルチゾールの分泌が増加し、皮脂の過剰分泌や肌のバリア機能の低下を引き起こすことがあります。
ストレスを上手にコントロールするためには、深呼吸やマインドフルネス瞑想を日常に取り入れたり、趣味やリラックスできる時間を意識的に確保したりすることが有効です。
前述の適度な運動もストレス解消に効果的です。
もしストレスが強く日常生活に支障を感じるようでしたら、心療内科やカウンセリングの利用も検討してみてください。
千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでできること
千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでは、一般皮膚科と美容皮膚科の両方の診療を行っております。
一般皮膚科では、ニキビや肌荒れ、酒さ、湿疹、アトピー性皮膚炎など、保険適用の皮膚科診療に幅広く対応。
また、美容皮膚科では、ニキビ跡やシミ、毛穴の開き、肌質改善といった美容的なお悩みに対して、レーザー治療やケミカルピーリングなどの施術をご提供しています。
当クリニックの強みは、まず一般皮膚科で皮膚疾患の治療を行い、その後の美容的なケアまでを同じクリニック内でシームレスに対応できる点です。
お一人おひとりの肌の状態やお悩みに合わせた最適な治療プランをご提案いたしますので、肌のことでお困りの方はどうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
ニキビ・肌荒れ・酒さなど、多くの肌悩みは一般皮膚科の保険診療で治療することができます。
セルフケアで改善が見られない場合は、早めに皮膚科を受診し、専門医による正確な診断を受けることが大切です。
治療後に残る美容的なお悩み(ニキビ跡やシミなど)については、美容皮膚科の施術を検討するのも良い選択です。
そして、皮膚科での治療と並行して、適切なスキンケア・バランスの取れた食事・質の良い睡眠・適度な運動・ストレス管理といった日々のセルフケアを丁寧に行うことで、治療の効果をより一層高めることができます。
肌のお悩みが続いている方は、ぜひ一度、一般皮膚科で専門医にご相談されてみてはいかがでしょうか。
適切な治療とセルフケアの両輪で、健やかで美しい肌を目指しましょう。
参考文献・エビデンス
日本皮膚科学会「尋常性ざ瘡・酒さ治療ガイドライン 2023」
Guidelines of care for the management of acne vulgaris(J Am Acad Dermatol. 2016;74(5):945-973)
日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024」
Guidelines of care for the management of atopic dermatitis(J Am Acad Dermatol. 2014;71(1):116-132)
Does poor sleep quality affect skin ageing?(Clin Exp Dermatol. 2015;40(1):17-22)
Acne: the role of medical nutrition therapy(J Acad Nutr Diet. 2013;113(3):416-430)

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック 院長 辺土名 盛之(へんとな もりゆき)
経歴
- 三重大学医学部医学科 卒業
- 四日市羽津医療センター
- 西春内科・在宅クリニック
- 千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック院長