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インフルエンザの後遺症はある?症状が続く理由と受診の目安を解説
インフルエンザは高熱・頭痛・咽頭痛・関節痛など強い症状が出る感染症ですが、解熱後もしばらく体調不良が続くことがあります。
体調不良が続くことで、「インフルエンザの後遺症なの?」「いつまで様子を見ていいの?」と不安になる方は少なくありません。
この記事では、インフルエンザ後遺症の有無、症状が続く理由、受診の目安について、内科医の立場からわかりやすく解説します。
Contents
インフルエンザの後遺症とは?
インフルエンザに後遺症は残る?
結論から言うと、インフルエンザは基本的に後遺症を残す病気ではありません。
しかし実際には、回復後もしばらく以下のような症状が続くことがあります。
- 倦怠感が抜けない
- 咳や微熱が続く
- 体力が戻らない
これらは医学的には「後遺症」というより、感染によるダメージから体が完全に回復していない状態と考えられます。
なぜインフルエンザ後に症状が続くのか
症状が長引く主な理由は次の4つです。
① 強い炎症の名残
インフルエンザは全身に強い炎症反応を起こします。
ウイルスが体内から排除された後も、炎症の影響がしばらく残ることで、だるさや微熱が続くことがあります。
② 体力・免疫力の低下
高熱や食欲低下により体力が消耗し、回復に時間がかかる状態になります。
特に高齢者や小児に目立ちます。
③ 気道や神経への一時的な影響
気管・気管支の粘膜や神経が刺激を受けることで、以下などの症状が残ることがあります。
- 咳が止まらない
- 頭痛や集中力低下
- 朝起きるのがつらい
④ 二次感染の併発
インフルエンザ後は免疫が低下しているため、気管支炎や肺炎などの二次感染を起こしやすくなります。
これが「後遺症が治らない」と感じる原因になることもあります。
インフルエンザ後遺症はいつまで続く?
目安としては以下の通りです。
| 症状 | 症状が続く期間(目安) |
| 軽い倦怠感・咳 | 1~2週間程度 |
| 強い症状が残る場合 | 3~4週間以上続くこともある |
重要なのは、少しずつでも改善しているかどうかです。
全く良くならない、または悪化する場合は医療機関への受診が必要です。
後遺症が出やすい人の特徴
後遺症が出やすい人の特徴として以下などの人が挙げられます。
- 高齢者
- 小児
- 妊娠中の方
- 基礎疾患(喘息・心疾患・糖尿病など)がある方
- 解熱後すぐに仕事や運動を再開した方
当てはまる方は、回復に時間がかかりやすい傾向があります。
関連記事:倦怠感・だるさが続くのは新型コロナ?後遺症や治療方法などを解説
関連記事:インフルエンザの予防は必要?日常でできる予防方法とおすすめの食品を解説
インフルエンザ後遺症に多い症状
インフルエンザの後遺症に多い症状として以下などがあげられます。
| 項目 | 症状 | 特徴 |
| 全身症状 | ・微熱が続く ・強い倦怠感 ・疲れやすい ・寝ても回復しない | 最も多くみられる 「治ったはずなのにだるい」と感じる原因になる |
| 呼吸器症状 | ・2週間以上続く咳 ・痰が絡む ・息切れ/胸の違和感 | 咳が長引く場合、気管支炎や肺炎の可能性がある |
| 神経症状 | ・頭痛 ・めまい ・ぼーっとする ・集中力低下 | 仕事や勉強など日常生活に影響しやすい |
| 消化器症状 | ・食欲不振 ・吐き気 ・下痢 | 薬の影響や自律神経の乱れが関係することがある |
インフルエンザ後遺症の受診の目安
こんな症状があれば受診を
次のような場合は、医療機関の受診をおすすめします。
- 症状が2週間以上続いている
- 一度良くなった症状が再び悪化した
- 咳・息切れ・胸痛がある
- 微熱が続く、再び発熱した
- 倦怠感が強く日常生活がつらい
基本的に内科を受診するようにしましょう。
ただし、咳や息切れが主な症状として表れている場合は、呼吸器内科。
お子様の場合は、小児科を受診してください。
診療科目に迷った場合は、内科受診で問題ありません。
インフルエンザ後遺症の対処法
病院で行う治療
インフルエンザの後遺症がある場合、病院では症状に合わせて以下などの処置を行います。
症状に応じて適切な薬の処方や処置が必要になるため、自己判断での薬の服用はやめておきましょう。
- 咳止め・去痰薬
- 気道を広げる薬
- 炎症を抑える治療
- 二次感染が疑われる場合の検査・治療
自宅でできる対処法
病院へ行くほどではないけれど、インフルエンザ罹患後に体調不良を感じた場合、以下などを試しましょう。
- 無理をせず休養を優先する
- 睡眠を十分にとる
- 水分・栄養補給を意識する
- 室内を加湿する
- 回復期の飲酒や激しい運動は控える
「もう治った」と思って無理をすると、回復が遅れる原因になるため無理せず体を休めましょう。
症状が長引く場合や日常生活への影響がある場合には医療機関を受診してください。
関連記事:インフルエンザワクチンの効果とは?持続期間や副反応を徹底解説
子どものインフルエンザ後遺症で注意するポイント
子どもは症状をうまく伝えられないため、周囲の観察が重要です。
特に注意したいサイン
- 元気が戻らない
- 食事・水分摂取が少ない
- 夜間の咳が続く
- 反応が鈍い、ぼーっとしている
少しでも不安があれば、早めに小児科へ相談しましょう。
関連記事:子供がインフルエンザになった時の親の対応|風邪や似ている病気との違いについても解説
千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでできること
当院では、インフルエンザ後に症状が続く方に対し、丁寧な問診と診察を行い、症状に応じた薬の処方や処置をおこないます。
外来診療以外に、通院が困難な方への在宅診療も行っています。
「後遺症かどうかわからない」
「もう少し様子を見ていいか相談したい」
その段階でも受診可能です。まずは、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
インフルエンザ後に症状が続くことは決して珍しいことではありません。
多くの場合、一時的なもので安静にして過ごしていただくことで症状が落ち着きますが、安静にしていても症状が長く続いている、悪化した、日常生活がままならないといった場合は無理せずに医療機関を受診してください。
インフルエンザが治ったからといって無理は禁物です。
体の回復を最優先に徐々に日常生活を取り戻していきましょう
不安な症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック 院長 辺土名 盛之(へんとな もりゆき)
経歴
- 三重大学医学部医学科 卒業
- 四日市羽津医療センター
- 西春内科・在宅クリニック
- 千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック院長