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肺がんの初期症状は気づきにくい?症状が出なくても早期発見につなげるには

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こんにちは。千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックです。

日本人のがんの中で死亡数が最も多い肺がん。

その理由のひとつは、症状などからの早期発見が難しいことにあります。

肺がんは女性より男性に多く、喫煙が発症リスクを高めることが分かっていますが、近年では非喫煙者や女性の患者さんも増えてきています。

今回は、肺がんで現れる症状や早期発見のための検査などについて説明していきます。

是非ご一読ください。

肺がんは初期症状が現れにくい?

初期症状が現れにくい理由

肺がん、特に腺がんは、肺の奥にある肺野の末梢部に発生しやすく、がん細胞がまだ小さく、肺の中にとどまっています。

そのため、初期症状には特有の症状が少ないため、気づきにくいのが特徴です。

また、他の呼吸器疾患との区別がつきにくいことからも、肺がんになっても早期のうちは見過ごされやすい傾向にあります。

関連記事:COPD(慢性閉塞性肺疾患)はタバコが原因?症状や治療を解説

症状が出たときには進行していることが多い

最新がん統計|がん情報サービス

肺癌は一般的な癌の中でも死亡率がたかいとされる病気です。

厚生労働省が2023年9月に公表した「2022年の人口動態統計(確定数)」によると、死亡の原因でもっとも多いのが「がん」であり、死亡数の24.6%を占めました。

「2022年の人口動態統計(確定数)」が2024年9月時点の最新情報です。

死亡原因のがんを部位別でみると、男性は肺がん、大腸がん、胃がん、すい臓がん、肝臓がんの順に多く、女性は大腸がん、肺がん、膵臓がん、乳がん、胃がんの順となっています。

肺がんの初期症状として現れやすい兆候

肺がんの初期症状として現れやすい症状として以下などが挙げられます。

  • 咳が長引く
  • 血痰や声のかすれ
  • 息苦しさや息切れ
  • 急な体重減少や倦怠感
  • 微熱や高熱が続く
  • 胸の痛みや背中の痛み

咳や発熱があることから、風邪と間違えやすいため、5日以上続く発熱や息苦しさ、胸の痛みなどを感じたら病院を受診しましょう。

関連記事:肺がんの気をつけてほしい初期症状や原因、ステージ(進行度)について

症状がなくても肺がんが見つかるケース

健診や人間ドックの画像検査で発見されたケース

自覚症状なし、喫煙歴なしの方で、市の健康診断で肺がん検診(胸部X線検査)実施したところ「要精密検査」という結果に。

CT検査のできる病院(呼吸器科や内科)を受診し、「癌の疑いあり」だったため、気管支鏡検査の結果「肺癌」と診断され、治療開始となりました。

他の疾患や定期通院で偶発的に見つかったケース

高血圧、狭心症の既往がある方は、定期通院時に、血管の狭窄を評価するため「胸部CT検査」を実施したところ、偶発的に肺癌が見つかったケースがありました。

肺がんかもしれないと思ったときの対応

受診の目安

以下に該当する場合は、医療機関を受診することが推奨されます。

  • 2週間以上続く咳や痰、血痰、5日以上続く発熱などの症状がある場合
  • 人間ドックなどで異常が見られた場合
  • 喫煙歴のある40歳以上の方で息切れや咳、痰がある場合

必要な検査

肺がんの検査には以下などがあります。

  • CT
  • レントゲン
  • 喀痰細胞診
  • 気管支鏡検査
  • 血液検査

上記検査で肺がんが疑われた場合、確定診断として以下などの検査が行われます。

喀痰細胞診検査痰を採取して、顕微鏡でがん細胞の有無を確認する検査
気管支鏡検査細い内視鏡を口や鼻から挿入し、気管支の内部を観察
がんの疑いがある病変が観察されたら、組織や細胞を採取
生検がんの疑いがある病変の一部を採取して、顕微鏡で調べ、がん細胞の有無やがんの種類を確認

受診科目の選び方

診療科は、呼吸器内科もしくは呼吸器外科を受診しましょう。

肺がんの初期症状に気づくために意識したいこと

肺がんは初期症状に気づきにくいため以下に注意して早期発見できるように過ごしましょう。

  • 症状がなくても油断しない
  • 継続的に自分の体調に目を向ける
  • 家族にがんの既往がある人は特に注意
  • 年に1回は定期的な検診の実施

千葉内科・在宅クリニックでできること

当院では、丁寧な問診・診察を通じて患者様の症状やニーズを詳しく把握し、お一人おひとりに最適な治療をご提案いたします。

血液検査では、がんの診断補助としての「腫瘍マーカー検査」が可能です。

専門的な検査、治療が必要と判断した場合は、専門の医療機関へ紹介状をお書きし、スムーズに受診できるよう手配させていただきます。

まとめ

肺癌の初期症状として特有な症状はないため、早期発見には定期的にがん検診を受けることが大切です。

気になる症状があれば、放置せずに医療機関を受診しましょう。

あなたと大切な人の命を守るため、この知識を家族で共有し、いざというときに適切な行動がとれるよう備えておきましょう。

この記事の監修医師


千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック 院長 辺土名 盛之(へんとな もりゆき)

経歴

  • 三重大学医学部医学科 卒業
  • 四日市羽津医療センター
  • 西春内科・在宅クリニック
  • 千葉内科在宅・美容皮膚科クリニック院長

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