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市販で買えるステロイドの強さは?市販でおすすめのステロイドをランキング形式で紹介

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皮膚のかゆみやかぶれでお困りの方にとって、ステロイド配合の塗り薬は効果的な治療選択肢の一つです。

しかし「ステロイドは副作用が怖い」「正しい使い方がわからない」という不安の声も多く聞かれます。

この記事では、市販のステロイド薬について、基礎知識から選び方、使い方まで、誰にでもわかりやすく解説していきます。

市販で買えるステロイドの強さは?

ステロイド外用薬は、効果の強さによって5段階に分類されます。

医療用ステロイド外用薬の強さの分類(強い順)

  • ストロンゲスト(最強)
  • ベリーストロング(かなり強い)
  • ストロング(強い)
  • ミディアム(中程度)
  • ウィーク(弱い)

市販薬として購入できるのは下位3段階のみです。

重症度の高い皮膚疾患は医師による診断と治療が必要なためです。

それでは、市販薬の3種類について詳しく説明していきます。

ウィーク

最も刺激が少なく、デリケートな部分に使用できる強さのステロイド薬です。

顔や首など皮膚の薄い部位、お子様の軽い湿疹にも使用できるのが特徴です。

軽い湿疹、かゆみ、虫刺され、軽いかぶれなどの症状に適しています。

ミディアム

体の広い範囲に使える標準的な強さのステロイド薬です。

手足や体幹部の湿疹、かぶれなどの一般的な皮膚トラブルに適しています。

効果はウィークより強めですが、顔面や皮膚の薄い部分への使用は避けましょう。

ストロング

市販薬で最も強い効果を持つステロイド薬です。

頑固な湿疹や強い炎症に効果を発揮します。

ただし、副作用のリスクも高くなるため、使用は短期間にとどめ、症状が改善しない場合は必ず医師に相談してください。

市販で買えるステロイドの選び方

ステロイド薬を選ぶ際は、主に3つのポイントを押さえることが大切です。

それぞれ見ていきましょう。

使用する部位で選ぶ

塗る部位によって、適切なステロイドの強さが異なります。

顔や首など皮膚の薄い部分には、最も刺激の少ないウィークタイプを選びましょう。

手足や体幹部には、ミディアムタイプが適しています。

関節の内側など、症状が強い部分にはストロングタイプを短期間使用することができます。

ステロイドの種類で選ぶ

市販薬に含まれる主なステロイド成分は、以下などです。

  • プレドニゾロン
  • ヒドロコルチゾン
  • デキサメタゾン

それぞれ特徴が異なるため、過去に使用して効果があった成分を参考にするのがおすすめです。

剤形で選ぶ

症状や部位に合わせて、軟膏、クリーム、ローション、スプレーなどから選べます。

  • 軟膏タイプ:乾燥した患部におすすめ(しっとり効果が高い)
  • クリームやローション:じゅくじゅくした患部におすすめ(べたつきが少ない)
  • スプレータイプ:広い範囲に症状がある方におすすめ(塗りやすい)

市販で買えるおすすめステロイドランキング

症状の程度や使用部位に応じて、最適な製品を選びましょう。

ここでは強さ別におすすめの市販ステロイド薬を紹介します。

ストロング(強い)

リンデロンVsシリーズ(ベタメタゾン吉草酸エステル)

特徴OTJ医薬品の中で最も強い分類のステロイドを使用しており、優れた抗炎症作用を発揮します。
軟膏以外にもクリームやローションがあり、塗る場所や患部の状態によって剤形を選べます。
適応症状湿疹、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫刺され
使用目安1日1〜数回
使用部位手足、体幹部(顔面は避ける)

フルコートf(フルオシノロンアセトニド)

特徴ステロイド剤だけでなく、フラジオマイシン硫酸塩という抗生物質も配合されています。
そのため、膿が出ている部分や搔き壊した患部にも使用できます。
適応症状化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎)
使用目安症状が重い場合は1日3回、通常は1日2回程度
使用部位手足、体幹部(顔面は避ける)

ミディアム(中程度)

リビメックスコーワ軟膏(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)

特徴含まれているステロイドは、OTC医薬品に初めて導入された製剤です。
皮膚の炎症に有効で、体内で低活性物質に変わるステロイドです。
適応症状湿疹、皮膚炎、かぶれ、虫さされ、かゆみ、あせも、じんましん
使用目安1日数回、適量を患部に塗擦
使用部位皮膚(顔面は広範囲に使用しない)

ロコイダン軟膏(ヒドロコルチゾン酪酸エステル)

特徴医療用で処方されるロコイド軟膏と同じステロイド成分を使用しています。
油脂性で、乾燥しているところやジュクジュクしている患部にも塗れます。
適応症状湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、虫さされ、じんましん、あせも
使用目安1日数回、患部に適量を塗布
使用部位皮膚(顔面は広範囲に使用しない)

ウィーク(弱い)

コートf MD軟膏(プレドニゾロン)

特徴赤ちゃんのおつむかぶれや湿疹などに使用できます。
防腐剤未使用、アルコールフリーで刺激が少ないです。
適応症状湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、虫さされ、あせも、じんましん、しもやけ
使用目安1日1~4回、適量を患部に塗布
使用部位顔面、首、デリケートゾーン可

テラ・コートリル軟膏a(オキシテトラサイクリン塩酸塩)

特徴抗生物質が配合されたステロイド製剤です。
化膿した部分にも効果を発揮します。
適応症状湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん、化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎)
使用目安1日1~数回、適量を患部に塗布するかガーゼなどにのばして貼付
使用部位顔面、首、デリケートゾーン可

※いずれの製品も、症状が改善しない場合は使用を中止し、医師に相談してください。

ステロイドの副作用

ステロイド外用薬は適切に使用すれば安全性の高い薬剤ですが、使用方法や期間によって以下のような副作用が起こる可能性があります。

主な副作用

  • 皮膚の萎縮(薄くなる、弾力が失われる)
  • 毛細血管の拡張(赤い線が浮き出る)
  • にきびや吹き出物の悪化
  • 多毛(産毛が濃くなる)
  • 皮膚感染症のリスク増加
  • ステロイド皮膚(赤み、むけ、ヒリヒリ感)

市販ステロイドの使用期間の目安

ストロング3-5日程度
ミディアム5-7日程度
ウィーク1-2週間程度

特に慎重な使用が必要なケース

  • 顔面やデリケートゾーンへの強いステロイドの使用
  • 必要以上の長期使用
  • 急な使用中止(リバウンドを起こす可能性)
  • 同じ部位への繰り返し使用
  • 傷のある部分への使用

副作用を防ぐために、以下の点に注意しましょう。

  • 医薬品の説明書をよく読み、用法・用量を守る
  • 症状が改善したら徐々に使用回数を減らす
  • 症状が改善しない場合は使用を継続せず、医師に相談する
  • 感染症が疑われる場合は使用を控える
  • 長期使用が必要な場合は、早めに医療機関を受診する

これらの注意点を守ることで、副作用のリスクを最小限に抑えながら、ステロイド外用薬の効果を安全に得ることができます。

ステロイドの正しい使い方

ステロイド外用薬の効果を最大限に引き出し、副作用を防ぐためには、正しい使用方法を守ることが重要です。

使用手順

  1. 患部を清潔にし、水分をよく拭き取る
  2. 薬剤を5円玉程度の量を指先に取る
  3. 患部全体に優しく薄く伸ばす(こすらない)
  4. 1日2回を目安に塗布(朝・晩)
  5. 改善が見られたら徐々に回数を減らす

ステロイドを使用するときの注意点

効果的かつ安全な治療のために、以下の点に特に注意を払いましょう。

清潔な手で塗る

塗布前には必ず手を石鹸でよく洗い、清潔なタオルでしっかりと水分を拭き取りましょう。

爪は短く切っておくことで、塗布時に皮膚を傷つけるリスクを防ぎます。

手荒れがひどい場合は、清潔な綿棒を使用するのも効果的な方法です。

チューブの口に触れない

薬剤を清潔に保つため、チューブの先端は直接患部に触れないようにしましょう。

使用後は必ずキャップをしっかり閉め、開封後は3ヶ月を目安に使い切ることが推奨されます。

他人との共有は感染リスクを高めるため避けてください。

やさしく塗布

薬剤は患部とその周囲1-2cm程度の範囲に、優しく薄く伸ばします。

強くこすることは皮膚を傷つける可能性があるため避けましょう。

塗布後は最低10分程度、衣類などが触れないよう注意が必要です。

他のものと併用する場合の手順

複数の薬剤を使用する場合は、水分量の少ない順に塗布していきます。

基本的には、ローション、クリーム、軟膏、保湿剤の順序で使用します。

それぞれの薬剤は完全に浸透してから次を塗ることが重要で、5-10分程度の間隔を空けましょう。

使用にあたって特に注意が必要な状況として

  • 妊娠中・授乳中の使用
  • 顔やデリケートゾーンへの使用
  • 傷口や化膿部位への使用
  • 長期連用が必要な場合

これらの場合は、必ず医師に相談してから使用を開始してください。

また、使用中に症状が悪化した場合は直ちに使用を中止し、医療機関を受診することが推奨されます。

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでできること

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでは皮膚の症状に関しても外来診療行っており、経験豊富な医師が適切な治療薬を処方することが可能です。

肌のお悩みに対しても適切な治療をご提案いたします。

お悩みの際はぜひ当院へ一度お気軽にご相談ください。

まとめ

市販ステロイド薬を安全に使用するために、以下の点を守ることが重要です。

  • 症状や部位に合わせて適切な強さ(ストロング、ミディアム、ウィーク)を選択する
  • 使用期間を守る(ストロング:3-5日、ミディアム:5-7日、ウィーク:1-2週間程度)
  • 顔やデリケートな部分には弱いタイプを使用し、患部は清潔に保つ
  • 副作用(皮膚の萎縮、毛細血管の拡張など)に注意を払い、長期使用を避ける
  • 症状が改善しない場合や使用に不安がある場合は、すぐに医療機関を受診する

症状が重症化する前の早めの対応が、治療効果を高め、副作用のリスクを減らすことにつながります。

参考文献

EPARK|【薬剤師が解説】市販で買えるステロイド軟膏はどれ?強さのランキングや選び方も紹介

第一三共ヘルスケア|ステロイド外用剤の上手な使い方

田辺三菱製薬|『ステロイド外用剤』とは?強さのランク、副作用、正しい使い方を解説

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