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花粉症と風邪の違い|花粉症でも受診は必要?その理由は?

こんにちは。千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックです。

これからの季節、花粉も多く飛び始め特にスギ科の花粉が多く飛び始めます。

コロナの流行以降、鼻水や咳など風邪のような症状があると

風邪なのか、花粉症なのか、はたまたコロナなのか?

判断がつかずに困った経験もあるかと思います。

そんな時のために本記事では、花粉症と風邪の違いについて説明していきます。

是非ご一読ください!

花粉症と風邪の違い

花粉症の症状と特徴

花粉症は大きく分けて4つの特徴的な症状があります。

  • くしゃみ
    連続するくしゃみがでます。
    風邪の場合は1週間程度で改善しますが、花粉症の場合はシーズン中ずっと続くことが特徴です。
  • 鼻水
    水のようにさらさらとした鼻水が特徴的です。
  • 鼻づまり
    入眠時や睡眠時に特に鼻づまりの症状が強くなります。
  • 目のかゆみ
    アレルギー反応で目のかゆみがでたり、涙が多くなります。

その他にも、乾いた咳が続いたり重症化すると気管支粘膜が腫れてしまい、のどの痛みや息苦しさを感じる場合もあります。

また、肌荒れや湿疹・皮膚のかゆみなどの症状も花粉症の症状として出現します。

風邪の症状と特徴

かぜは、ウイルスや細菌などの病原体によって引き起こされる急性の上気道(鼻やのど)の炎症の総称です。

鼻やのどの粘膜から感染するため、以下などの症状が多くみられます。

  • くしゃみ
  • 鼻水

ウイルスや細菌の種類により潜伏期間はまちまちですが、多くの場合は2~4日程度の潜伏期間です。

かぜの症状はほとんどの場合、1週間程度で軽快します。

症状の出方としては、基本的には局所的な炎症症状でのどの痛みや鼻水などの上気道症状が中心となります。

関連記事:舌下免疫療法のメリット|どんなアレルギーに有効?

花粉症のセルフチェック

花粉症の可能性をチェックするために、以下の症状や特徴が当てはまるかどうか確認してみましょう。

1連続するくしゃみがある
2透明でさらさらした鼻水が出る
3よく鼻づまりを起こす
4花粉が飛来している時期に症状がおこる
5鼻のかゆみがある
6目のかゆみがある
7涙が出てくることがある
8発熱はなく、あっても微熱程度
9朝に症状を強く感じる(モーニングアタック)
10皮膚にかゆみを感じる
11肌荒れをおこしている
12特定の食べ物と食べると症状がでる

花粉症だった場合に病院受診は必要?その理由は?

医師は問診や検査結果を通じて、症状の度合いや治療時期をはじめ、患者さんのライフスタイルを考慮して総合的に判断したうえで数ある薬の中から最適な薬剤を選択します。

薬の中には副作用が少なからずありますが、その副作用による影響も考え処方するので一人ひとりにあった治療を行うことができます。

原因の花粉の種類を検査

アレルギー検査により、どの花粉に反応しているのかを特定できます。

これにより、その花粉が飛散する時期に合わせた予防的な治療が可能です。

また、他のアレルギーの有無も同時に確認できるため、総合的な対策を立てることができます。

早めの治療開始が重要

花粉の飛散開始前から治療を始めることで、症状の出現を抑えることができます。

病院での診察を受けることで、お住まいの地域の花粉飛散時期に合わせた最適な治療開始時期を設定できます。

症状・体質に合わせた薬を処方

市販薬は誰にでも合う一般的な薬である一方、病院では個人の症状の程度や体質に合わせて最適な薬を処方できます。

眠気の少ない薬や、長時間効果が持続する薬など、生活スタイルに合わせた選択が可能です。

関連記事:花粉症の症状まとめ|喉のイガイガの治し方はある?

花粉症の検査方法

皮内アレルギーテスト

皮膚に花粉などのアレルゲン液を注入し、反応を見る検査です。

注入から20分程度で結果が分かり、複数のアレルゲンを同時に調べることが可能です。

皮膚に出る膨疹(ほうしん)という赤い腫れの大きさで、アレルギーの程度を判断します。

検査時間が短く、信頼性の高い検査方法として広く実施されています。

スクラッチテスト

皮膚に軽く傷をつけ、そこにアレルゲン液を垂らして反応を見ます。

痛みが少なく、小さな子どもでも受けられる検査方法です。

皮内テストと比べて反応は弱めですが、アレルギー反応が強い方や皮膚が敏感な方にも安全に実施できます。

IgE抗体検査

血液検査でアレルギーの原因を調べます。

体内で作られるIgE抗体という物質を測定することで、どのアレルゲンに反応しているかを詳しく知ることができます。

一度の採血で数十種類ものアレルゲンを同時に調べられるため、効率的です。

また、皮膚テストが受けられない方や、薬の影響で他の検査が難しい方にも実施可能です。

鼻汁中好酸球検査

鼻水の中に含まれる好酸球という細胞を調べる検査です。

好酸球はアレルギー反応で増加する細胞で、この検査によってアレルギー性鼻炎かどうかを判断できます。

検査方法は綿棒で鼻の粘膜をこすり取るだけなので、痛みはほとんどありません。

結果はその場で分かるため、即日の治療方針決定に役立ちます。

抗原誘発反応検査

鼻の粘膜に直接アレルゲンを付けて反応を見ます。

より正確な診断が可能ですが、強い症状が出る可能性があるため、医師が必要と判断した場合にのみ実施されます。

くしゃみや鼻水などの症状が実際に起こるかどうかを確認でき、最も確実な診断方法の一つとされています。

ただし、検査後しばらくは症状が続く可能性があるため、重要な予定がある前日などは避けた方が良いでしょう。

花粉症の治療方法

アレルゲン免疫療法

原因となる花粉のエキスを少しずつ体に入れ、徐々にアレルギー反応を和らげていく根本的な治療法です。

舌下錠や注射による投与方法があり、3〜5年の継続的な治療で効果を発揮します。

一時的な症状改善だけでなく、アレルギー体質そのものを改善できる可能性がある唯一の治療法です。

ただし、効果の現れ方には個人差があり、治療開始から半年〜1年程度は従来の薬物療法と併用することが一般的です。

注射による治療

注射による治療には、複数の種類があり、症状や体質に応じて選択します。

  • ステロイド注射
    即効性が高く、重症の方に効果的です。
    強い症状を素早く抑える効果がありますが、長期使用は避けるべきです。
  • ノイロトロピン注射
    体の免疫機能を整える作用があり、副作用が少ないのが特徴です。
    定期的な投与で症状の予防効果も期待できます。
  • ヒスタグロビン注射
    アレルギー症状を引き起こすヒスタミンへの抵抗力を高める治療です。
    効果の持続時間が長く、シーズン前からの予防投与にも使用されます。
  • ゾレア皮下注用
    重症の方向けの治療法で、IgE抗体の働きを抑制します。
    月1回の投与で効果が持続し、他の治療で改善が見られない場合の選択肢となります。

これらの注射治療は、即効性という利点がある一方で、それぞれ特徴や注意点が異なります。

医師との相談のもと、症状の程度や生活スタイルに合わせて最適な治療法を選択することが重要です。

関連記事:花粉症に効く注射とは?費用や効果を解説

千葉内科・在宅クリニックでできること

千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックではアレルギー外来を行っており、採血検査で抗原検査等を行い原因を追求し、適切な治療薬を処方することが可能です。

また美容皮膚科もしており、肌のお悩みに対しても適切な治療をご提案いたします。

お悩みの際はぜひ当院へ一度お気軽にご相談ください。

まとめ

花粉症は適切な診断と治療により、大幅に症状を軽減することができます。

特に、専門医による正確な診断と、個々の症状・体質に合わせた治療法の選択が重要です。

つらい症状に悩まされる前に、ぜひ早めの受診を検討してください。

適切な治療を始めることで、花粉の季節も快適に過ごすことができるようになります。

参考文献

花粉症は病院での治療がおすすめ!受診する診療科と行く基準や治療法を解説|おうち病院

花粉症の検査方法と費用を解説|ヒロオカクリニック

この記事の監修医師


千葉内科・在宅クリニック 院長 辺土名 盛之(へんとな もりゆき)

経歴

  • 三重大学医学部医学科 卒業
  • 四日市羽津医療センター
  • 西春内科・在宅クリニック
  • 千葉内科・在宅クリニック院長

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