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クループ症候群の受診の目安は?治療方法や自宅でのケア方法を紹介

自宅でお子様が、突然の激しい咳や呼吸困難を引き起こしたことはありませんか?
これは特に乳幼児に多く見られる症状で、犬が吠えているような咳やオットセイが鳴くような咳の場合クループ症候群という疾患が考えられます。
クループ症候群は、深夜や早朝に症状が悪化しやすいので、病院も診療時間外の場所が多く、不安になることも少なくありません。
しかし、症状に対する適切な受診のタイミングや自宅でのケア方法について知っておくことで、落ち着いて対処することができるでしょう。
この記事では、クループ症候群の概要や治療方法、自宅での対応策について詳しく解説していきます。
Contents
クループ症候群とは?

クループ症候群とは、主にウイルス感染が原因で喉や声帯、気管が炎症を起こすことで発症する病気です。
特に生後6か月から5歳くらいまでの乳幼児に多く見られ、特徴的な咳や呼吸困難を伴います。
クループ症候群は風邪のような症状で始まることが多く、その後に突発的な咳や呼吸困難に進行することがあるため、早期の対処が重要です。
クループ症候群の原因
クループ症候群の8割ほどは、ウイルスが原因と言われています。
主に以下などウイルスが原因です。
- パラインフルエンザウイルス
- インフルエンザウイルス
- アデノウイルス
- RSウイルス
これらのウイルスは、上気道に感染し、炎症を引き起こして気道が狭くなることで、典型的な「犬吠様咳嗽(けんばいようがいそう)」と呼ばれる特徴的な咳を引き起こします。
ウイルス以外にも細菌性のものだったり、アレルギーなどで気管支が狭くなる、逆流性食道炎などが原因となったりもします。
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クループ症候群の症状

クループ症候群は、その特有の症状によって診断されることが多いです。
以下に、主な症状について詳しく説明します。
特徴的な咳
クループ症候群の最も特徴的な症状は「犬吠様咳嗽」と呼ばれる、犬が吠えるようだったり、オットセイが鳴くような乾いた咳です。
この咳は、声帯が炎症で腫れることにより、気道が狭くなって起こります。
風邪症状から急激に発症し、特に夜間に強く現れることが多いです。
喘鳴(ぜんめい)
喘鳴(ぜんめい)は、呼吸時にヒューヒュー、ゼーゼーとした音が聞こえる状態を指します。
クループ症候群の場合、息を吸う時に気道の狭窄が原因でこの音が聞こえることがあり、特に呼吸が浅く、苦しそうな状態が見られることが多いです。
かすれ声
声帯の炎症により、声がかすれたり、声が出にくくなることもあります。
お子様が話す際に、声が出にくそうだったり、かすれた声になる場合は、クループ症候群の可能性もあるので注意が必要です。
深夜に症状が悪化
クループ症候群の特徴は、深夜に症状が悪化しやすいということもあります。
体内の自然なホルモンバランスが夜間に変化するため、気道がさらに狭くなることが原因と考えられています。
特に夜中や早朝に、突発的に激しい咳や呼吸困難が起こる場合、クループ症候群の発作である可能性が高いです。
クループ症候群の受診目安

クループ症候群は場合によっては軽度の症状で済み、家庭でのケアで回復することもあります。
しかし、次のような症状の場合には医師の診察を受けましょう。
- 呼吸が非常に苦しそうで、息を吸うたびにヒューヒュー音がする場合
- 呼吸をするときに、鎖骨の上の部分、肋骨の一番下の部分が呼吸に伴ってペコペコとへこむ(陥没呼吸)
- 唇や顔色が青白くなっている場合(チアノーゼ)
- 水分を十分に取れない、または飲み込むのが難しい状態
- 深夜に症状が繰り返し悪化し、家庭でのケアで改善しない場合
特に乳幼児の場合、呼吸困難は非常に危険な状態となるため、すぐに医療機関を受診することが大切です。
関連記事:マイコプラズマ肺炎の咳が止まらないときの対処法|治療や予防方法について解説
クループ症候群は何科を受診すべき?

クループ症候群の診察は、基本的に小児科で受けることが推奨されます。
小児科医は、子供特有の呼吸器疾患に対して豊富な知識と経験を持っているため、クループ症候群の診断と適切な治療を受けることが可能です。
症状が非常に重い場合や緊急時には、救急外来の診察が必要となることもあります。
病院を受診する前にどのような咳か録音をしておくと診断や治療に役立ちます。
クループ症候群の治療方法

クループ症候群の治療方法は、症状の重さによって異なります。
軽度の場合は自宅でのケアが中心となることも多いですが、重度の場合は医療機関での治療が必要です。
クループ症候群の主な治療方法を以下に紹介します。
ステロイド剤の投与
炎症を抑え、気道の腫れを軽減するために、経口または吸入によるステロイド剤が処方されることがあります。
ステロイド剤の使用で咳や呼吸困難が和らぐことが多いです。
酸素療法
呼吸をすることが非常に困難な場合には、酸素吸入の処置が行われることもあります。
酸素不足を防ぐことで、お子様の呼吸を安定させることが可能です。
アドレナリン吸入
重度の場合には、気道を迅速に拡張させるためにアドレナリンの吸入が行われることがあります。
これは30分程度の一時的な効果になるため、入院が必要なケースが多いです。
関連記事:百日咳の主な症状は?症状が出ときの対応や予防方法を解説
クループ症候群の家庭でのケア方法

軽度の症状であれば、自宅でのケアも効果的です。
症状が出始めたお子様が快適に過ごせるように、以下のケア方法を紹介します。
部屋の加湿
部屋の乾燥した空気は、炎症が起きた気道をさらに刺激します。
咳や喘鳴を和らげるために部屋の湿度を保つことが重要です。
加湿器を使って部屋を適度に加湿したり、濡れたタオルを掛けておくことで症状が軽減することがあります。
水分補給
水分をしっかりと摂取することも、症状を和らげる助けとなります。
喉の乾燥を防ぐために水やスープなどを、むせないように少量ずつこまめに飲むようにしましょう。
ただし、冷たい飲み物は喉を刺激するので、温かい飲み物を飲むことが推奨されます。
背中をさする
お子様が咳き込んでいる場合、背中をさすってあげることで、落ち着かせたり、症状を和らげたりといった効果が期待できます。
お子様が不安がっている場合には、安心感を与えることも非常に大切です。
上半身を高くして寝る
夜間就寝時の咳や呼吸困難を和らげるために、お子様の上半身を高くして寝かせる方法があります。
上半身を高くすることで気道の圧迫を抑え、呼吸が楽になることがあります。
枕や毛布を使って上半身を少し高くしたり、ベッドの一部を傾斜させるなども効果的です。
千葉内科・在宅クリニックでできること
千葉内科・在宅クリニックでは、クループ症候群の初期診断や治療にも対応しています。
自宅でのケア方法についても詳しくアドバイスし、必要に応じて薬の処方や適切な医療機器の使用を提案することも可能です。
家庭でのケアに不安がある場合や緊急性が高いと感じた場合には、早めの相談をおすすめします。
まとめ
クループ症候群は、特に乳幼児に多く見られる呼吸器疾患で、深夜に発症しやすいという特徴があります。
家庭でのケアが効果的な場合も多いですが、症状が重い場合や改善しない場合には、早めに医療機関を受診することが重要です。
小児科や耳鼻科での診察や治療が適しており、適切な治療を受けることで多くの場合、症状は改善します。
お子様が快適に過ごせるよう、日常からケアにも気を配っていきましょう!
参考文献
クループ症候群(犬吠様咳嗽)とは・・・【 小児科 】|きくな小児科皮ふ科内科クリニック