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糖尿病には種類がある?!初期症状や食事について徹底解説

糖尿病

こんにちは!

千葉内科・在宅クリニック 辺土名です!

生活習慣病や国民病とも呼ばれる糖尿病ですが、糖尿病にも何種類かの種類があり、それぞれの対処法や治療法があります。

今回は糖尿病の種類や初期症状、症状について詳しく解説していきます。

糖尿病とは

糖尿病

「インスリンの作用が十分でないためブドウ糖が有効に使われずに血糖値が普段より高くなっている状態」が糖尿病の定義です。

私たちが食事をすると、栄養素の一部は糖となって腸から吸収されます。

糖は血液内を常に流れながら、全身の臓器や組織を巡ります。

筋肉などの細胞までたどり着いたら、同じく血液内をただよっているインスリン(膵臓から分泌されるホルモン)の助けを借りて細胞内に取り込まれ、私たちが活動するためのエネルギー源となるのです。

インスリンは細胞のドアを開ける鍵のような役割で、血糖をサポートします。

細胞の前にたどりついた血糖は、インスリンの働きにより速やかに細胞内に入るので、血液内の血糖は一定に範囲内に収まることができます!

糖尿病

引用:糖尿病センター「糖尿病ってなに?」

糖尿病になると、鍵の役割を果たすはずのインスリンがうまく働かなくなってしまいます。

インスリンがうまく働かない原因には大きく分けて2つ考えられます。

インスリン分泌低下

糖尿病

インスリンを出してくれる脾臓の機能低下により、十分なインスリンを作れなくなってしまう状態です。

細胞のドアを開ける鍵が不足しているので、糖が中に入れず血液中にあふれてしまいます。

インスリン抵抗性

インスリンは十分な量がつくられているが、効果を発揮できない状態です。

運動不足や食べ過ぎが原因で肥満になると、インスリンが働きにくくなります。

鍵であるインスリンがたくさんあっても、細胞のドアのたてつけが悪く、開けることができません。

この場合も血液中に糖があふれ出てしまいます。

糖尿病

糖尿病はこの二つが影響して、血糖値が高くなってしまう病気です。

関連記事:生活習慣病って何種類あるの?予防対策や検診についても紹介

糖尿病の種類

糖尿病

先ほど説明させていただいた、原因の成り立ちにより、糖尿病はいくつかの種類に分類されます。

Ⅰ型糖尿病

Ⅰ型糖尿病では脾臓からインスリンがほとんどでなくなることにより血糖値が高くなります。

そのため生きていくためには、注射でインスリンを補う治療が必要です。

Ⅱ型糖尿病

Ⅱ型糖尿病は、食べてしまう量に対してインスリンが少ない・出にくい(インスリン分泌不全)か、インスリンが効きにくくなる(インスリン抵抗性)ことにより血糖値が高くなります。

2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で10人中9人はこのタイプです。

妊娠糖尿病

妊娠中に初めてわかった高血糖状態を妊娠糖尿病といいます。

赤ちゃんに絶えず栄養を与えているため、空腹時の血糖は妊娠していないときに比べ低くなる一方で、胎盤から出るホルモンの影響でインスリンが効きにくくなり、食後の血糖値は上がりやすくなります。

多くの場合は出産のあと戻りますが、妊娠糖尿病を経験した方は将来糖尿病になりやすいともいわれているので注意が必要です。

糖尿病

糖尿病の原因

糖尿病

1型糖尿病は、脾臓からインスリンというホルモンが出なくなることが原因です。

2型糖尿病は

  • 過食
  • 多量の飲酒
  • 運動不足
  • 肥満
  • 遺伝要因

などがあげられます。

飲みすぎや食べ過ぎ、運動不足などの生活習慣が特に危険な原因因子となります。

関連記事:高血圧・糖尿病だと腎不全になりやすい?腎不全になりやすい人の特徴

糖尿病の症状

糖尿病

糖尿病初期で軽度時や境界型糖尿病のうちは自覚できる症状はほとんどありません。

ある程度症状が進んでいくと下記のような症状が出ます。

  • 喉が渇く(口渇):血糖値が高いため薄めようとして脳が生理的に反応する。
  • たくさん水分を摂る(多飲):上記反応にて水分をとってしまう。
  • トイレに行く回数が増える(頻尿):上記反応にてたくさん尿がでる。
  • 体重減少:インスリンがうまく働かず、栄養が来ても取り込めないため痩せていきます。ひどい場合1か月に5-10kg体重減少する場合もあります。この状態を放置してしまうと、糖尿病性ケトアシドーシスに至り入院になる可能性が高いです。
  • 嘔吐、倦怠感:体が酸性に傾き、血液や尿にケトン体が認められ緊急の状態です。すぐに入院し治療を開始しないと最悪命を落とす危険性もあります。

糖尿病の食事

糖尿病

糖尿病の食事療法は下記の通りです。

  • 食べる順番の変更:食物繊維の多い野菜・海藻類をはじめに食べ、血糖値を上げる炭水化物(米・パン・麺類)は最後に食べるようにしましょう。
  • 食事をゆっくり食べる:食事をゆっくりとるだけでも血糖値は上がりにくくなります。
  • 適切なエネルギー量の摂取:身長と生活活動度から1日の適正エネルギー量の食事をとる治療法です。エネルギーを適正にできると適正な体重に近づき、内臓脂肪が減ることでインスリンが効きやすい体となり同じ食事をしても血糖値の上がりにくい体となります。

糖尿病薬を内服している方が、炭水化物制限や糖質制限を突然始めると低血糖を起こす恐れがあります。

また、腎機能の悪化が始まっている人は炭水化物制限・糖質制限をすると、タンパク質を摂りすぎかえって糖尿病性腎症が悪化する可能性があるので、事前に医師に相談しましょう。

関連記事:ケトアシドーシスの症状や原因とは?後遺症が残る可能性についても

糖尿病の予防

糖尿病
  • 食生活を整えよう
  • 体を動かそう
  • ストレスをためない
  • 適正体重を保とう

できることからバランスよく規則正しく生活を行うことが糖尿病対策の基本になります。

毎日の小さな心がけから変わってくるので、少しずつ生活習慣を見直していきましょう。

千葉内科・在宅クリニックでできること

当院では30分程度で血液検査の結果がわかります。

糖尿病のコントロールの指標となるHbA1cや血糖値もすぐに医師からご説明させていただくことが可能です。

その他、症状や病状に合わせた内服の処方や生活習慣の管理もさせていただきます。

また、当クリニックはオンライン診療も行っており、ご自宅にいながら継続的な診察を受けることが可能です。

詳しくはこちらからどうぞ!

ご不安なことがあれば気軽にご相談ください。

【まとめ】糖尿病の予防は生活習慣に気を付けることが重要

今回は糖尿病の種類、初期症状や食事について解説しました。

いかがでしたか?

糖尿病の予防には生活習慣に気を付けることが重要となります。

毎日の積み重ねが大事となりますので、できることから少しずつ見直していきましょう。

お困りの場合はお気軽に千葉内科・在宅クリニックへご相談ください。

参考文献

糖尿病ってなに?

糖尿病・内分泌内科クリニックTOSAKI|糖尿病の食事法

健康ステーション|できることから始めよう糖尿病予防

この記事の監修医師


千葉内科・在宅クリニック 院長 辺土名 盛之(へんとな もりゆき)

経歴

  • 三重大学医学部医学科 卒業
  • 四日市羽津医療センター
  • 西春内科・在宅クリニック
  • 千葉内科・在宅クリニック院長

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