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生活習慣病って何種類あるの?予防対策や検診についても紹介
こんにちは!千葉内科・在宅クリニック院長の辺土名です!
皆さん一度は生活習慣病、もしくは成人病という言葉を耳にしたことはあるのではないでしょうか?
食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関係し、それらが発症の要因となる疾患の総称です。
以前は年齢を重ねることで発症すると考えられていたため、成人病と呼ばれていました。
ですが子供であっても生活習慣によっては発症するとわかったため生活習慣病と呼ばれるようになりました。
しかし、一口に生活習慣病といっても様々な種類がございます。
なので本記事では下記のトピックについてお話していきます!
- 「生活習慣病にはどんな種類があるのか」
- 「日本人に多い生活習慣病とは」
- 「何が原因なの?」
- 「生活習慣病の予防検診について」
Contents
七大生活習慣病
まずは主な生活習慣病の種類から見ていきましょう。
- がん
- 心疾患
- 脳血管疾患
- 糖尿病
- 高血圧性疾患
- 肝硬変
- 慢性腎不全
1つずつ解説していきます。
がん
身体に異常な細胞の塊ができる病気です。
食事・運動・休養などの生活習慣ががんの発症と進行に関わる為、生活習慣病の1つに分類されています。
がんは完全な予防方法はまだ見つかっていませんが、健康的な生活習慣を身に着けることががん予防につながると考えられています。
心疾患
動脈硬化が進行すると引き起こされやすくなる狭心症や心筋梗塞といった病気の総称です。
狭心症は心臓の血管が狭くなり、血液の流れが悪くなった状態です。
心筋梗塞になると、血栓と呼ばれる血液の塊によって血管が完全に詰まり、血流が止まってしまうことで心筋の細胞が壊れてしまいます。
高血圧・肥満・高いLDLコレステロール値といった状態や、喫煙習慣も心疾患の要因の一つに挙げられます。
脳血管疾患
脳の血管の異常によって脳細胞が壊れてしまう病気の総称です。
出血性脳血管と虚血性脳血管疾患の2種類があり脳卒中とも呼ばれます。
高血圧・動脈硬化・喫煙が主な要因です。
糖尿病
血液中の血糖値が高くなりすぎてしまう病気です。
初期症状はあまりありませんが、3大合併症と呼ばれる「網膜症」「糖尿病性腎症」「神経障害」つながる場合もあります。
また、心疾患や脳血管疾患などのリスクも高まります。
高血圧性疾患
高血圧によって心臓や動脈に負担がかかり、障害が起きている状態です。
脳梗塞・脳出血・狭心症などのリスクが高まります。
塩分の過剰摂取・肥満・ストレス・運動不足の生活習慣が主な原因とされています。
肝硬変
肝臓の細胞が硬くなり、肝臓全体がこぶのように変化してしまう病気です。
腹水(お腹に水がたまった状態)・黄疸・吐血といった症状が出ます。
慢性腎不全
腎臓の機能が慢性的に低下する腎臓病の総称です。
糖尿病腎症・慢性糸球体腎炎・腎硬化症などが代表的です。
関連記事:メタボリックシンドロームの診断基準は?原因や改善方法を解説
日本人に多い生活習慣病とは
たくさんの種類があることがわかりましたが、では私たち日本人に多い生活習慣病はなんでしょうか?
それは「がん・急性心筋梗塞(心疾患)・脳血管疾患」で三大疾病と呼ばれており、日本人の死因50%を占めるほどです。
生活習慣病にかかりやすい人の生活習慣とは
「生活習慣病」の名前の通り生活習慣に偏りがある方がかかりやすい傾向にあります。
例えば毎日飲酒していたり、喫煙の習慣のある方や睡眠不足でストレスが溜まっている方です。
食事は体を作る大切なものですが、日々の食事が炭水化物や脂っこいものなどに偏っている方も要注意です。
運動する習慣がなく、運動不足になると代謝が落ち、肥満の原因となる場合もあります。
このような毎日の生活習慣による要因が組み合わさり、生活習慣病にかかりやすくなるのです。
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生活習慣病の予防健診について
日本には「生活習慣病予防健診」という制度があり、全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)に加入している35歳以上の被保険者が受診できる健康診断です。
まず対象になる人は35歳~74歳の方です。
予防検診のメリットとしては下記のようなメリットが挙げられます。
- 検査項目が豊富(一般健診+α)
- 定期健康診断の代わりになる
- 自己負担が少ない
定期健診との一番の違いは「検査項目」です!
予防検診では定期健診では行わない「がん検査」などを行います。
人間ドックとの違いも検査項目の違いです。
人間ドックでは予防健診よりも詳細に検査することが可能です。
医療機関によっては生活習慣病予防健診の対象者向けのオリジナルの人間ドックコースを用意しているところもあります。
定期健診<予防健診<人間ドッグの順番で検査が詳細にできるようになります。
生活習慣病を放置する危険性について
生活習慣病の多くは自覚症状が無く、気付かないうちに進行していきます。
別名「サイレントキラー」と呼ばれ、ある日突然命に関わる疾患を引き起こすことがあります。
高血圧、糖尿病、脂質異常症などは心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中などの血管性の病気へと進行しやすいのです。
関連記事:高脂血症になりやすい原因とは?脂質異常症との違いや治療について
生活習慣病を改善・予防する方法は?
生活習慣病を予防、改善するには生活習慣から見直す必要があります。
そのために30年以上前に行われた研究結果から生まれた「ブレスローの7つの健康習慣」というものがありますので、紹介いたします!
- 1.喫煙をしない
- 2.定期的に運動をする
- 3.飲酒は適量を守るか、しない
- 4.1日7~8時間の睡眠
- 5.適正体重を維持する
- 6.朝食を食べる
- 7.間食をしない
全国健康保険協会(協会けんぽ)からも生活習慣改善10か条もでています。
- 1.適度な運動
- 2.禁煙
- 3.塩分を控えめに
- 4.脂っぽい食事をさける
- 5.主食は肉よりも魚を心掛ける
- 6.野菜をたくさんとる
- 7.お酒はほどほどに
- 8.毎食後に歯磨きを
- 9.自分に合った方法でストレス解消
- 10.規則正しい睡眠で十分な休養を
と言われており、協会けんぽさんのサイトではより詳しく載っておりますので是非読んでみてください!
生活習慣改善10カ条 | 健診・保健指導 | 全国健康保険協会
生活習慣病の検査・治療なら千葉内科・在宅クリニックへ
千葉内科・在宅クリニックでは、生活習慣病の治療も行っております。
当院では特に高血圧症、糖尿病、脂質異常症を中心に治療を行っております。
採血検査や超音波検査、心電図検査で総合的な全身の身体診察が可能です。
患者様一人一人に合わせた治療をさせていただくことで症状改善へ向かえるよう治療を行います。
千葉県で急な往診は千葉内科・在宅クリニックをご利用ください
千葉内科・在宅クリニックでは、夜間休日の急な体調不良やケガの際にご自宅にお伺いして診察から処方までを行う夜間休日往診サービスを行っております。
ご自宅で待つことが出来るので、お困りの際はお気軽にご相談ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
生活習慣病は日々の食事や運動といったところから予防、改善が可能です。
大きく変えることは難しいものでも、ちょっとしたこと、例えば食事に野菜を取り入れてみる、晴れた日に歩いて買い物に行くなどできるところから始めてみる事でも大きく変わってくると思います。
何よりも続けていくことが大事です。
無理なく行っていくことが大切なので、自分の体と医師と相談しながら予防、改善していきましょう!
参考文献
生活習慣病の原因は? すぐに実践できる5つの改善方法を紹介いたします!|スマート脳ドック | 健康コラム
生活習慣病予防健診とは?受診するメリット・デメリットと人間ドックとの違い
千葉内科・在宅クリニック 院長 辺土名 盛之(へんとな もりゆき)
経歴
- 三重大学医学部医学科 卒業
- 四日市羽津医療センター
- 西春内科・在宅クリニック
- 千葉内科・在宅クリニック院長