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後頭部頭痛の原因は?ズキズキとした痛みや吐き気は危険?

後頭部頭痛

頭痛は誰にでも起こるありふれた病気です。

ほとんどの頭痛は放っておいても問題のない頭痛ですが、中には命に関わる重大な病気が隠れているという事もあります。

本記事では、そんな頭痛のうち、特に後頭部の頭痛に関して解説していきます。

後頭部頭痛について

後頭部頭痛

皆さんが一括りにしている「頭痛」という症状は、「一次性頭痛」「二次性頭痛」に分けることができます。

「一次性頭痛」は片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛といった、特に特定の病気が原因で起こるわけではない「こわくない頭痛」です。

一方、「二次性頭痛」とは脳や身体になんらかの病気があって起こる頭痛のことです。

中には放っておくと命にも関わる危険な病気が隠れている「こわい頭痛」という場合もあります。

関連記事:頭痛の原因|種類によって痛む場所は違う?対処法や外来での治し方

後頭部頭痛の原因となる病気

後頭部頭痛

緊張型頭痛

全頭痛の中で最も多いのがこの緊張型頭痛で、精神的・肉体的なストレスが原因で起こる「こわくない頭痛」です。

症状は、締め付けられるような痛み、じわじわとした鈍い痛みがあるのが特徴で、痛みは比較的軽いことが多いです。

後頭神経痛

後頭部神経痛は神経痛の一種で、「大後頭神経痛」「小後頭神経痛」「大耳介神経痛」の3種類に分けられます。

痛む場所が違うだけで痛みの質や強さは変わらないのが特徴。

じりじりとした電気が走るような痛み、しびれ感があるのが特徴で「こわくない頭痛」です。

脳腫瘍

脳腫瘍による頭痛は、腫瘍によって硬膜や太い血管にある痛覚受容器が刺激を受ける事で起こる「こわい頭痛」です。

数ヶ月から数週間かけて徐々に強くなっていく、朝方に強くなることが多いというのが脳腫瘍による頭痛の特徴です。

また、脳腫瘍では、腫瘍が出来る場所によって、手足の麻痺、視力障害、吐き気などの症状が出る場合もあります。

慢性硬膜下血腫

慢性硬膜下血腫は、頭部に外傷を受けた後2週間から3ヵ月をかけて、頭蓋骨の下にある硬膜と脳の間に少しずつ血腫が出来る病気です。

慢性硬膜下血腫の頭痛は血腫の増大に伴って鈍い痛みも増していく「こわい頭痛」です。

頭痛以外にも手足の麻痺や物忘れといった症状も出ます。

頚椎(けいつい)疾患

頚椎同士をつなぎ、クッションの役割をしている椎間板が変性することも。

椎間板が変性すると神経が締め付けられ、首や肩甲骨部金の痛みや肩こりが出たり、しびれや運動障害などが出たりします。

後頭部がズキズキと痛むのは危険?

後頭部頭痛

後頭部がズキズキと痛む場合、痛みの発生場所として皮膚、血管、神経などが考えられます。

後頭部がズキズキと痛む場合の考えられる原因をいくつかご紹介します。

片頭痛

片頭痛はズキズキする頭痛の代表で、こめかみに起こることが多いですが、後頭部に起こることもあります。

痛みは強いことが多く、吐き気を伴うこともあります。

帯状疱疹

帯状疱疹は水ぼうそうと同じウイルスが原因で起こります。

ウイルスは脊髄神経に近い場所に潜んでいるとされている為、後頭部の神経に沿って帯状にズキズキとした痛みが出ます。

頭部毛包炎

頭部毛包炎とは、毛穴から細菌が侵入して感染を起こしたものです。

赤く腫れて熱を持ち皮膚に痛みが出ます。

触ったり押したりすると痛みが強くなるという特徴もあります。

髄膜炎

髄膜炎とは、頭蓋骨と脳との間にある髄膜という膜に、細菌やウイルスが感染して炎症が起こることを言います。

髄膜炎は大きく分けると「ウイルス性髄膜炎」「細菌性髄膜炎」の2つ。

ウイルス性は通常1週間程度で治るのに対して、細菌性は現在の最善の治療を行っても死亡率数%~十数%程と非常に重い病気です。

髄膜炎の場合、頭痛とともに高熱や吐き気症状も併発する可能性があります。

後頭部頭痛

関連記事:偏頭痛の治し方|和らげる飲み物やツボとは|病院に行くべき目安

後頭部頭痛と新型コロナの関係

後頭部頭痛

頭痛の中で「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」「3大慢性頭痛」と呼ばれ、日本国民の3人に1人が悩んでいるとされる症状です。

これに加えて近年、第4の慢性頭痛と言われているのが先程も紹介した「後頭神経痛」です。

後頭神経痛は、3つの後頭神経が僧帽筋や胸鎖乳突筋などの頭を支える筋肉によって刺激を受けることで生じます。

元々、パソコンを多く使用する人は、首や肩のこりとともに後頭神経痛を起こしやすい傾向にあります。

新型コロナウイルスの拡大に伴ってテレワークが普及しました。

デスク周りの環境が整いにくい自宅での作業が増え、過度に首周りの筋肉に負荷がかかった結果、後頭神経痛に悩む人が増加したのではないかと考えられます。

千葉内科・在宅クリニックでできる対応

後頭部頭痛

気になる頭痛が続く場合、千葉内科・在宅クリニックへ一度ご相談ください。

軽度の場合は対症療法として痛み止めなどを処方しますが、急を要する場合は連携している病院などに紹介状を作成し、救急病院へご案内いたします。

不安な方は、いつでもお気軽にご相談ください。

関連記事:倦怠感があるのに熱はなし?どんな病気が考えられる?

後頭部頭痛のまとめ

今回は、後頭部頭痛に関する痛みや考えられる原因について解説しました。

頭痛の多くは自然に治る「こわくない頭痛」ですが、中には命にも関わるこわい病気が隠れている場合もあります。

痛み方や痛む場所に違いはあれど、放っておいても安全かどうかを症状のみで判断するのは医師でも困難です。

知らない間に病気が進行していて手遅れになる場合もあります。

ご自身で判断せず、少しでもおかしいなと思ったら、すぐにお近くのクリニックや病院を受診してください。

参考文献

頭(後頭部)が痛い原因と治し方

こわい頭痛とこわくない頭痛

やました内科・脳神経クリニック「頭痛外来」

頭の後ろが痛い 後頭部頭痛の原因とリスク

【医師が解説】後頭部がズキズキ原因は?市販薬で対応しても大丈夫?

髄膜炎(ずいまくえん)

この記事の監修医師


千葉内科・在宅クリニック 院長 辺土名 盛之(へんとな もりゆき)

経歴

  • 三重大学医学部医学科 卒業
  • 四日市羽津医療センター
  • 西春内科・在宅クリニック
  • 千葉内科・在宅クリニック院長

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