BLOGブログ
微小粒子PM2.5と黄砂の影響|健康被害のリスクは?
こんにちは!千葉内科・在宅クリニック 辺土名です!
最近よく聞く「PM2.5」や「黄砂」。
一体なんなのか、なにが問題なのか。
今回は、PM2.5や黄砂の概要や、それらがもたらす影響、対処法などについて詳しく説明していきます。
PM2.5と黄砂とは
PM2.5
PM2.5(微小粒子物質)とは、大気中に浮遊している2.5μm(1μmは1mmの1000分の1)以下の小さな粒子のことです。
身近なものでいうと髪の毛の1/30程度の非常に小さい粒子です。
大きさによる定義だけなので、特定の物質のことを指しているわけではないです。
しかし、主に以下などが含まれます。
- 炭素成分
- 硝酸塩
- 硫酸塩
- アンモニウム塩
- ケイ素
- ナトリウム
- アルミニウム
黄砂
(出典:環境省)
黄砂とは、中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠、黄土高原などの乾燥・半乾燥地域で、風によって数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊あるいは降下する現象のことです。
つまり黄砂は、以下などが含まれた砂のことを指しています。
- 造岩鉱物
- 雲母
- カオリナイト
- 緑泥石
- アンモニウムイオン
- 硫酸イオン
- 硝酸イオン
アンモニウムイオンや硫酸イオン、硝酸イオンは、土壌起源ではないと考えられ、飛来する際に大気汚染物質を取り込んだ可能性があるとみられています。
PM2.5と黄砂がアレルギー症状を引き起こす!
PM2.5や黄砂はすごく小さいんです!
どれだけ小さいのか、以下で他の具体例とサイズ感を比較しています。
この粒子の細かさから、粒子が肺に入り込み、気管支などの呼吸器系や循環器系に影響を及ぼします。
また、黄砂やPM2.5は有害な化学物質を付着させていることが多く、付着している化学物質が大気中に浮遊している花粉を破壊し、さらに強力なアレルギー物質に変化させ、より強力なアレルギー反応を引き起こす可能性があることが最近の研究でわかってきました。
主なアレルギー症状としては以下などがあります。
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 頭痛
- 目のかゆみ
- 皮膚のかゆみ
- 喉の痛み
- 咳
関連記事:花粉で喉が痛い・咳が止まらない時の対処法|インフルエンザとの違いは?
対策法
一番の対策は、外に出ないことです!
でもそういうわけにもいかないですよね笑
簡単な対策法は以下などがあります。
- 気象庁のサイトやTVなどでPM2.5や黄砂の情報を確認し、飛来に備えましょう
- 不織布マスクを正しく着用しましょう
- 洗濯物は部屋干しし、帰宅時は服を払いましょう
千葉内科・在宅クリニックでできること
現在のアレルギー検査項目に、PM2.5や黄砂はないので検査はできません。
しかし、千葉内科・在宅クリニックでは、アレルギー症状に対して、適切な内服薬や外用薬の処方ができます!
症状がつらい、急に症状がでてきたなど、不安なことがあればいつでもご相談ください!
まとめ
今回は、PM2.5や黄砂の概要や、それらがもたらす影響、対処法などについて解説しました。
PM2.5や黄砂は、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こすことがあります。
もし外出する際は、不織布マスクを着用し、予防しましょう。
衣服にPM2.5や黄砂が付着している可能性があるので、帰宅時に衣服を払うことも大切です。
参考文献
千葉内科・在宅クリニック 院長 辺土名 盛之(へんとな もりゆき)
経歴
- 三重大学医学部医学科 卒業
- 四日市羽津医療センター
- 西春内科・在宅クリニック
- 千葉内科・在宅クリニック院長