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微熱は何度から何度まで?何日も続く場合は要注意?

微熱

「微熱がある」

「微熱が続いている」

誰しもそんな経験はありますよね?

1番はじめに感染症を考える方も多いのではないでしょうか?

しかし、微熱には怖い病気が潜んでいる可能性もあるため注意が必要です。

今回は微熱の定義や何日も続く場合に考えられる病気、インフルエンザの可能性などについて詳しく解説していきます。

微熱は何度から?定義とは

微熱

微熱とは、平熱よりもやや高い体温のことを指します。

微熱37.0℃~37.4℃
発熱 37.5℃以上
高熱 38.0℃以上

一般的に微熱は36.0℃~37.4℃の範囲とされ、それ以上の37.5℃以上で発熱、38.0℃以上で高熱と定義されます。

微熱の場合でも、倦怠感や風邪症状などを伴うことが多いです。

関連記事:熱が上がったり下がったりする原因や対処法を大人と子供に分けて解説

微熱が何日も続く場合に考えられる病気・疾患

微熱

微熱が続いている場合に風邪や感染症であることがほとんどですが、中にはその他の病気が隠れている可能性もあります。

具体的には以下などの病気が考えられます。

  • 膠原病
  • 白血病
  • 悪性リンパ腫
  • 感染症
  • 妊娠
  • がん
  • 心因性の発熱

これらの病気の特徴について解説しましょう。

膠原病

膠原病とは全身の血管や皮膚、関節、筋肉などに炎症が見られる病気の総称です。

代表的なものとして、関節リウマチや全身性エリテマトーデス(SLE)などがあります。

37℃前後の微熱が続くことが多く、午前中のみ発熱したりなど風邪とは少し違う発熱の仕方をします。

微熱以外の症状としては、関節の痛み、皮疹、全身の倦怠感などを併発することもすくなくありません。

初期症状は上記のように風邪の症状に似ていますが、進行すると関節が変形してしまったり、臓器に障害が起こることもあります。

一度進んでしまった障害は元に戻ることがないため、早期発見・早期治療が重要です。

白血病

白血病とは血液のがんのことで、白血球系細胞が無限に増加する病気です。

微熱があったり、熱を繰り返したりすることが多いです。

微熱以外に食欲不振、疲れやすいなどが初期症状としてあります。

これらの症状は、白血球の異常な増加が体内の免疫機能に影響を及ぼし、感染症に対する提供力を下げさせるためです。

白血病は、血液検査と骨髄検査が必要になります。

健康診断などで血液に異常が見られた場合、内科で再検査を行い、白血病が疑われる場合は専門医への受診が推奨されます。

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫とは高齢者に多く、白血球の内リンパ球ががん化する病気です。

急激な体重減少や夜間の寝汗を伴う微熱が続く、倦怠感などがある場合は白血病や悪性リンパ腫の可能性があります。

リンパ節が腫れることが多く、特に首やわきの下、鼠径部で腫れが目立ちます。

微熱が続く原因として、体内でがん細胞が活発に増殖していることにより、免疫系が反応しているためです。

悪性リンパ腫は早期発見と適切な治療が必要な病気です。

感染症

新型コロナウイルスやインフルエンザ、風邪などでも微熱が続く場合があります。

微熱のほかに咳、鼻水、喉の痛み、下痢などの症状を引き起こすことがあります。

感染症による微熱は、全身の倦怠感を伴うことが多く、医療機関を受診し、適切な治療を行いましょう。

妊娠

妊娠初期(妊娠15週6日まで)ではホルモンの影響で体温が上がり、37℃前後の体温が続きます。

特に、プロゲステロンというホルモン分泌が増えることで体温が上昇します。

体が火照ったり熱っぽさが続くため、汗をかきやすくなる人も多いです。

妊娠に伴う微熱は、吐き気や胸の張り、生理の遅れなどが見られることが多く、理が来ない、微熱が1週間以上続く場合は妊娠検査薬を使用し、産婦人科へ受診しましょう。

がん

膵臓、胆嚢、肝臓にできるがんでは微熱や倦怠感が出てくることもあります。

がんで微熱が出る原因として、がん細胞が産生するサイトカインと呼ばれる物質が体温を上昇させるためです。

また、通常の検診や超音波検査、血液検査では見つかりにくく、MRI検査やCT検査を行うことで診断が必要になることが多いです。

気づいた時には進行しており手術ができないこともあるので、2週間以上微熱や発熱が続く場合は病院受診しましょう。

心因性の発熱

病気でもホルモンが影響していないのにも関わらず、微熱が続き原因がわからない場合があります。

明らかな病気がないことから「習慣性高体温症」、「本態性高体温」、「体質性高体温」などの名称で呼ばれます。

慢性的なストレス状況によって体温が上がることも増えています。

そういった心因性の発熱は病原体と戦う発熱物質は関与していないので、一般的な解熱剤は効果がないという特徴があります。

微熱でもインフルエンザの可能性がある?

微熱

熱の高さ関係なく、インフルエンザの可能性はあります。

インフルエンザの一般的な症状として38℃以上の高熱、咳、喉の痛み、倦怠感などがあります。

しかし、必ず38℃以上の高熱がでるわけではなく、インフルエンザB型の場合や高齢者、子供は微熱が続くこともあります。

インフルエンザの検査ができるのは発症から12~48時間の間ですので、症状が出た時間を把握し医療機関を受診するようにしてください。

関連記事:インフルエンザは潜伏期間でもうつるの?感染力や期間について解説!

微熱のときはお風呂に入ってもいい?

微熱

微熱があってもお風呂に入って大丈夫ですが、以下の点に注意して入りましょう。

体温の調整温度の高いお風呂に入ると体温が上昇し、悪化する可能性があります。
ぬるめのお湯で入浴するか、体温を測定してからお風呂に入るようにしましょう。
十分な休息体が弱っている状態なので、お風呂の前後は充分な休息をとりましょう。
水分補給脱水を防ぐため、入浴前後は水分摂取をしっかり行いましょう。

無理してお風呂に入る必要はありません。

また、入浴中に気分が悪くなってしまった場合、入浴を中断してしっかりと休息をとりましょう。

微熱のときは仕事や学校は休むべき?

微熱

体調が悪いときに動くことは以下のようなデメリットがあります。

しっかりと休んで治療に専念しましょう。

  • 体調不良が長引く可能がある
  • 周りの人に感染を広めてしまう
  • 業務効率の低下
  • 集中力が低下しミスにつながる

関連記事:ストレス性胃腸炎とは?何日で治る?仕事は休むべき?

千葉内科・在宅クリニックでできる対応

当クリニックでは、感染症の疑いなども含めて診察をおこないます。

外来診療時間外の夜間休日にはオンラインにて診療を行います。

専用アプリ「デジスマ」から簡単にオンライン診療の予約や診察が受けられるためぜひご活用ください。

お薬はご自宅近くのMY薬局でお受け取りいただけます。

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【まとめ】微熱が続くなら要注意

今回は微熱について解説しました。

微熱が続いている場合は怖い病気が潜んでいる可能性もあります。

1日のうちいつ熱が出るのかなど日々の変化は診断の重要な手がかりとなります。

熱が出た際は経過を記録しておきましょう。

お困りの場合はお気軽に千葉内科・在宅クリニックへご相談ください。

参考文献

ヒロオカクリニック|そういえば「微熱とは」何度からのことなのでしょうか:37.4度以下?
いしゃまち
Medical DOC|微熱が続く」原因はご存知ですか?医師が徹底解説!
健栄製薬|【医師監修】微熱でもインフルエンザの可能性はある?
セルフケア薬局|微熱であっても仕事や学校を休むべきか?

この記事の監修医師


千葉内科・在宅クリニック 院長 辺土名 盛之(へんとな もりゆき)

経歴

  • 三重大学医学部医学科 卒業
  • 四日市羽津医療センター
  • 西春内科・在宅クリニック
  • 千葉内科・在宅クリニック院長

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