ヒアルロン酸注射のダウンタイム中の症状は?注射部位別の特徴を紹介
美容医療でポピュラーなヒアルロン酸注射。
効果は期待できるものの、施術後のダウンタイムには誰もが不安を感じるものです。
この記事では、ダウンタイム中の症状や、注入部位ごとの回復期間の特徴をご紹介します。
ダウンタイム中のNG行為も紹介するので、参考にして、安全に綺麗になりましょう。
ヒアルロン酸注射とは?
ヒアルロン酸注射は、メスを使わない美容施術の一つです。
ほうれい線や口元のしわを改善できるだけでなく、鼻筋を通したり涙袋を作ったりと、顔のパーツを自然な印象に整えることができます。
手術と違って傷跡が残らず、施術時間も短いのが特徴です。
効果は通常6ヶ月から1年程度持続します。
注入後2週間ほどで形が安定し、その後徐々に自然に体内へ吸収されていきます。
ただし、手軽な分、施術後の副作用には注意が必要です。
興味深いことに、定期的に施術を受けることで、効果の持続時間が少しずつ長くなる傾向があります。
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ヒアルロン酸注射のダウンタイム中の症状
ヒアルロン酸注射はダウンタイムが短いのが特徴で、施術後は基本的にすぐに日常生活に戻れるほどです。
腫れや赤みが出ることもありますが、多くの場合はメイクで隠せる程度の軽い症状です。
ヒアルロン酸は人体にもともとある成分に近く、安全性が高いとされています。
ただし、症状の程度には個人差があり、医師の技術や使用する針の太さなどによっても変わってきます。
気になる方は、事前に担当医師と詳しく相談することがおすすめです。
ヒアルロン酸のダウンタイムの症状として主に以下などがあります。
赤み・腫れ
施術後2~3日は赤みや腫れが出ることがありますが、通常はメイクで隠せる程度です。
ほとんどの場合、1週間程度で自然に落ち着いていきます。
内出血
注射時に毛細血管を傷つけると内出血が起きることもあります。
特に目の周りや涙袋、ほうれい線など、皮膚の薄い部分は起こりやすいです。
見た目は気になりますが、2週間程度で消失していきます。
むくみ
注入したヒアルロン酸が周囲の水分を吸収することで、むくみが生じる場合があります。
徐々に馴染んでいきますが、完全にむくみが消えるまでに1〜2週間かかってしまうこともあります。
注入量を分けて調整することで、むくみを抑えることができます。
痛み
局所麻酔を使用しますが、効果が切れた後にジンジンとした痛みを感じることがあります。
この痛みは通常2〜3日で落ち着きますが、強い痛みや長引く場合は、早めに医師へ相談しましょう。
ヒアルロン酸注入部位ごとのダウンタイムの特徴
涙袋
目元を立体的で華やかな印象に変える涙袋への施術は、加齢によるくぼみ改善も期待できます。
わずか10~30分で完了する手軽さが魅力ですが、皮膚が薄い部位だけに注意点もあります。
腫れや内出血、むくみが出やすく、ヒアルロン酸が周囲の水分を吸収することで、予想以上に涙袋が大きくなることもあります。
ほうれい線
頬のたるみを内側から持ち上げ、ほうれい線を改善する施術です。
施術後1~2日程度、腫れや内出血が生じる場合がありますが、徐々に落ち着いていきます。
注入直後は皮膚の下が硬くなることがありますが、数日で自然に馴染みます。
この間は強く触らないよう注意が必要です。
まれに、アレルギー反応としてほうれい線に沿って赤いみみず腫れが生じることがあります。
症状が出た場合には、早めに医療機関の受診をしてください。
鼻
わずか10分ほどで鼻筋を通したり高くしたりできる施術で、曲がった鼻や段鼻の改善に効果的です。
施術後は数日程度、腫れやむくみ、痛み、違和感などの症状が現れることがあります。
腫れやむくみは大きく目立つほどではありませんが、気になる場合はマスクで鼻を隠して過ごすのがオススメです。
唇
5~10分の施術で、唇のボリュームアップやアヒル口、M字型の形成、縦じわの改善など、口元の印象を自由に変えられます。
皮膚が薄い部位のため痛みを感じやすく、2~3日ほど続きますが、1週間程度で落ち着きます。
腫れや内出血は口紅やマスクでカバーが可能です。
まれにしこりを感じることがありますが、これは通常の症状ではないので、早めに医師へ相談をしてください。
おでこ
可愛らしい印象作りやしわの解消ができる施術ですが、額は特に注意が必要な部位です。
神経や血管が多いため、他の部位より内出血や腫れが起きやすく、回復にも時間がかかります。
副作用が強い場合、2~3日は額だけでなく、まぶたや目の下、眉間にまで腫れが広がることもあります。
痛みやつっぱり感を伴い、完全な回復まで1~2週間必要な場合があることを覚えておきましょう。
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ヒアルロン酸注射入のダウンタイム中のNG行為
血行を促進する行為
施術後の血行促進は、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。
以下の行為は控えめにしましょう。
- 飲酒(1週間程度)
- 激しい運動(3日程度)
- サウナや長風呂(3日程度)
- 熱い風呂(3日程度)
特に施術後3日間は、血行促進につながる行為は最小限に抑えることをおすすめします。
ただし、シャワーは問題ありません。
注射箇所のマッサージ
施術部位のマッサージやエステは、腫れを悪化させるだけでなく、注入したヒアルロン酸が意図しない方向に広がってしまう可能性があります。
そのため、1ヶ月程度は控えることをおすすめします。
メイク
施術直後は針穴からの感染を防ぐため、リキッドファンデーションは避け、パウダータイプを使用しましょう。
メイクは控えめにし、気になる部分はマスクで隠すなど工夫するのがおすすめです。
ヒアルロン酸注射のダウンタイム期間が過ぎても腫れが引かない場合
ヒアルロン酸注射後は2週間ほどむくみが続くことがあります。
注入したヒアルロン酸が肌に馴染んでいく過程で、顔がほんのりむくんだように感じたり、触るとわずかな違和感を覚えたりするのは自然な反応です。
しかし以下の症状を自覚したらすぐに、担当医に相談しましょう。
- 施術後2週間が過ぎても腫れが引かない
- 突然の強い痛み
- 施術部分が熱を持つ
- 肌色が明らかに変わる
- 息苦しさを感じる
- 施術部分が「異常に冷たい」と感じる
特に、目の周りの施術を受けた方で「急に見えにくくなった」という変化を感じたら、一刻も早く病院を受診してください。
場合によっては、ヒアルロン酸を溶かすヒアルロニターゼを使用することもあります。
少しでも不安や異常を感じたら躊躇せずに担当医へ受診してください。
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千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでできること
当クリニックでは美容に関するお悩みのご相談を受け付けています。
ヒアルロン酸注射は、経験豊富な医師による適切な施術選択が重要です。
カウンセリングでは、以下の点を必ず確認しましょう。
- ご自身に適した製剤の種類
- 予想されるダウンタイム期間
- 施術後のアフターケア体制
- 緊急時の対応方法
カウンセリングを受けたところにご不安があれば、是非一度当クリニックに相談してください。
オンライン診療では、自宅に居ながら医師に相談することが可能です。
美肌に関する薬の処方も行っており、ご自宅へお届けします。
まとめ
ヒアルロン注射は、より安全で満足度の高い結果を得るために、事前の準備が大切です。
施術前には担当医との丁寧な相談を通じて、注入部位の選定や起こりうる腫れや内出血などについて十分に理解しましょう。
痛みを伴う治療ではありますが、適切なアフターケアで快適な回復期間を過ごすことができます。
医師からの指示に従い、洗顔や化粧、運動などの制限を守ることで、理想の仕上がりに近づけていきましょう。
参考文献
ヒアルロン酸注射(注入)なら自由が丘式注入療法の自由が丘クリニック
ヒアルロン酸注射のダウンタイムはどのくらい?部位ごとの症状や期間も解説