ニキビを潰した後に起こるリスクは?正しい対処法やケア方法を紹介
ニキビは、思春期から大人まで幅広い年齢層が悩む肌トラブルの代表格です。
鏡を見てニキビを発見したとき、つい指で潰してしまいたくなる気持ちはよくわかります。
しかし、それが肌にとって最善の選択とは限りません。
この記事では、ニキビを潰すことのリスクや対処法まで解説します。
きれいな肌を保つために正しい処置を行いましょう。
ニキビを潰した後に起こるリスク
ニキビを潰すことで一時的に満足感を得られるかもしれません。
しかし、ニキビを潰すことはリスクを伴う行為です。
ここでは、ニキビを潰した後に起こる具体的なリスクについて詳しく解説します。
ニキビの悪化
ニキビを潰すことで、ニキビ自体が悪化することがあります。
指で押し潰した瞬間、中の膿が飛び出すだけでなく、その周りの健康な肌まで傷つけてしまうからです。
その傷口は新たな細菌の温床となり、さらなる炎症を引き起こす可能性があります。
その結果、赤みや腫れが悪化するだけでなく、新たなニキビまでもが周囲にできてしまうこともあるのです。
ニキビ跡になる
潰したニキビが完全に治らずに、ニキビ跡として残ることがよくあります。
これは、ニキビを無理に潰すことで皮膚の組織が深く傷つけられ、自己修復が正常に行われないためです。
特に、ニキビができると真皮層に炎症が広がる場合があり、潰すことでその炎症がさらに深刻化し、クレーター状の跡や色素沈着が残りやすくなります。
これらのニキビ跡は一度できてしまうと自然に消えることが難しく、皮膚科での治療が必要になることも多いです。
関連記事:ニキビ跡を改善するためのおすすめ治療|一般皮膚科との違いや費用相場についても解説
ニキビを潰した後の対処法は?
もし、誤ってニキビを潰してしまった場合、すぐに適切な対処を行うことでリスクを最小限に抑えることができます。
以下はニキビを潰した後の正しい対処法です。
膿や血をふき取る
ニキビを潰した際に膿や血が出た場合、まずは清潔なガーゼやティッシュで優しくふき取ります。
このとき、絶対に強くこすってはいけません。
出血が止まらない場合は少し圧をかけて止めるようにします。
潰れたニキビの周辺に残った膿や血は、感染を引き起こす原因になるため、しっかりと除去することが重要です。
患部を消毒する
膿や血を拭き取った後、潰れたニキビの患部を消毒しましょう。
消毒液やアルコール綿で軽く患部を押さえるように消毒します。
ただし、過度な消毒は皮膚にダメージを与える可能性があるため、1~2回の軽い消毒にとどめましょう。
消毒が終わった後は、可能であれば乾燥させるのではなく、傷をカバーするために絆創膏などを貼って保護するとよいでしょう。
素手で触れない
潰れたニキビに素手で触れるのは、さらに感染のリスクを高める行為です。
手には目に見えない多くの細菌が付着しているため、潰した後の敏感な患部に触れることで細菌が入り込み、炎症が悪化する可能性があります。
ニキビを潰した後はできるだけ患部に触れないように心がけ、無意識に触ってしまわないよう注意しましょう。
メイクは控える
潰れたニキビにメイクをすると、メイクの成分が傷口に入り込み、炎症を引き起こしたり治りを遅らせたりする可能性があります。
特にファンデーションやコンシーラーなど、厚く塗るタイプの化粧品は、毛穴を詰まらせて悪化させる原因となります。
メイクが必要な際は、低刺激のミネラルメイクを使うか、医療用ニキビパッチで保護すると安心です。
どちらも肌への負担が少なく、傷の回復を妨げません。
ニキビを潰した後にオロナインは塗ってもいい?
ニキビ跡にオロナインを塗りたくなる気持ちはわかりますが、おすすめできません。
油分が多くベタつき、抗炎症成分も含まれていないため、ニキビが悪化する可能性があります。
ニキビには、医師の処方する抗生物質入りの軟膏か、薬局で販売されている「ニキビ用」と表記された薬用化粧品を使用するのがベストな選択と言えます。
関連記事:リズネとは?その効果やリジュラン・ジュベルックなどの違いを徹底解説!
ニキビは適切な治療が大切
ニキビは放置せず、適切な治療を受けることが大切です。
ニキビを潰さずに治療する方法はいくつかあり、それぞれの症状や状態に応じた治療を選ぶことで、ニキビを早く、跡を残さずに治すことができます。
面ぽう圧出
面ぽう圧出は、皮膚科で医師が専用の器具を使って、ニキビの膿を安全に排出する治療法です。
自分で潰すのとは異なり、衛生的な環境で行われるため、感染やニキビ跡のリスクを大幅に減らすことができます。
また、皮膚科で行うことで、ニキビを根本的に治すためのアドバイスや他の治療法の提案を受けることも可能です。
塗り薬・飲み薬
ニキビの治療には、塗り薬と飲み薬の2つの方法があります。
塗り薬には、殺菌作用のある成分や抗炎症成分が含まれており、患部に直接塗布することで炎症を抑える効果があります。
また、症状が重い場合は、抗生物質などの飲み薬が処方されることが多いです。
特に、複数のニキビが同時にできたり、炎症が広範囲に広がっている場合には、薬による治療が効果的です。
ケミカルピーリング・レーザー治療
ケミカルピーリングやレーザー治療も、ニキビ治療において効果が期待できる方法です。
ケミカルピーリングは、酸を使って古い角質を除去し、毛穴の詰まりを解消する治療法です。
レーザー治療は、ニキビ跡や赤みの改善にも効果があり、跡が残る心配が少なくなります。
これらの治療法は、皮膚科で行われるため、専門的なアドバイスのもとで受けることができます。
ニキビを潰すのはNG!潰さずケアする方法
ニキビができたとき、潰さずに適切にケアすることが最も重要です。
ここでは、ニキビを悪化させないための予防法やケア方法について紹介します。
洗顔
ニキビを予防するためには、適切な洗顔が基本です。
過剰な皮脂や汚れが毛穴に詰まることがニキビの原因になるため、1日2回、優しく洗顔することが推奨されます。
洗顔料は、肌に負担をかけない低刺激のものを選び、ぬるま湯で洗い流すようにしましょう。
ゴシゴシとこすらず、泡で包み込むように洗うのがコツです。
スキンケア
洗顔後のスキンケアも、ニキビを予防するためには欠かせません。
特に、保湿は重要です。
肌が乾燥すると、逆に皮脂が過剰に分泌され、ニキビができやすくなります。
化粧水や乳液を使って、しっかりと保湿を行いましょう。
また、ニキビができやすい人は、ノンコメドジェニック(毛穴を塞がない)と記載された製品がおすすめです。
バランスの良い食事
バランスの取れた食事は、肌の健康に直結しています。
特に、ビタミンCやビタミンEを含む野菜や果物、抗酸化作用のある食材を積極的に摂取することで、肌の回復力を高め、ニキビを予防することができます。
逆に、糖分や脂肪分の多い食品は皮脂の分泌を増加させるため、控えるように心がけましょう。
水分補給
適度な水分補給も、ニキビの予防には大切です。
肌の水分バランスが保たれることで、皮脂の過剰分泌を抑えることができます。
1日1.5〜2リットルの水を飲むことを目安にし、日常的に水分補給を心がけましょう。
十分な睡眠
睡眠不足は、ホルモンバランスを乱し、皮脂の分泌を増加させる要因となります。
十分な睡眠を取ることで、肌の再生が促進され、ニキビの予防に繋がります。
特に、成長ホルモンが分泌される22時〜2時の間にしっかりと睡眠を取ることが理想的です。
ストレスを貯めない
ストレスは、ニキビの原因となるホルモンの分泌を促進してしまいます。
日常生活でストレスを貯め込まないよう、リラックスする時間を持つことが大切です。
ストレス解消法として、趣味や運動、リラクゼーション法を取り入れるのも良いでしょう。
関連記事:乾燥による肌荒れはどうして起きるの?原因や治す方法をご紹介
千葉内科在宅・美容皮膚科クリニックでできること
当クリニックでは診察時に肌画像診断(ビジア)で肌分析を行い、患者様に最適な治療プランを提案します。
施術後も充実したアフターケアを提供し、患者様が安心して治療を受けられる環境を整えています。
また、オンライン診療も行っており、ニキビに有効な薬を配送可能です。
自宅に居ながら受診でき、薬はご自宅に配送します。
美容治療に関するご相談やお悩みがある方は、ぜひ当クリニックにお越しください。
当クリニックの美容施術
当クリニックの外来では以下のような美容施術を行っています。
施術内容 | 価格 |
---|---|
ポテンツァ | 1回 29,700円 3回 62,370円 5回 89,100円 |
エレクトロポレーション | 顔+首 ベーシックケア 7,700円 トータルケア 16,500円 |
リズネ(LIZNE) | 顔 1cc 33,000円 2cc 59,400円 3cc 84,000円 |
IPL光治療(フォトフェイシャル・ステラM22) | 顔 1回 16,500円 5回 74,250円 首 1回 11,000円 5回 49,500円 |
オンライン診療の処方
処方内容 | 価格(税込) |
---|---|
【ニキビ】イソトレチノイン (1日1錠/30日分) イソトロイン20mg | 6,600円 |
【ニキビ】ニキビトータル治療セット (1日3錠/30日分) ・ビブラマイシン100㎎ ・トラネキサム酸250mg ・グルタチオン100㎎ ・ユベラ100㎎ +好きな塗り薬1つ (ゼビアックスローション2%、ディフェリンゲル0.1%15g、ベピオゲル2.5%15g) | 7,700円 |
まとめ
ニキビを潰すことは、悪化や跡の原因となるため、できるだけ避けましょう。
潰してしまった場合には、適切な対処法を実践することで、感染や炎症のリスクを最小限に抑えることができます。
また、ニキビを潰さずに予防するためには、日常のスキンケアや生活習慣を見直すことが重要です。
専門的な治療が必要な場合には、皮膚科での診察を受け、最適な治療法を選択してください。
参考文献
【医師監修】ニキビは潰すとどうなる?適切なスキンケアで肌トラブルを防ごう|ル・マイルド|健栄製薬
にきびを潰した後の対処法とは?〜にきびや周辺を触らないようにすることが大切〜 – 東京・銀座の美容皮膚科